このサイトの中を      ▶特にオススメな本一覧 

科学な本のご紹介: 幻冬舎新書『他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑』

科学に佇む書斎



ネットいじめ 

科学の本日本の社会は、子どもたちを見守り、同時に縛ることにもなる、目に見えない社会的なルールやインフォーマルなコミュニティが希薄となっている。

科学の本2007年に経済協力開発機構(OECD)に加盟している先進国の10代の子供を対象として行われた「幸福度」調査〜国連児童基金(ユニセフ)
 子供の「主観的な幸福度」に関する項目の中で、「孤独を感じる」と答えた日本の15歳の子供の割合は29.8%と、対象国の中で第ー位で、ずば抜けて高かった。
 日本に続くのはアイスランド(10.3%)とポーランド(8.4%)だった。もっとも低いのはオランダの2.9%だった。

科学の本日本の10代は、自分のスマホを持ち、新作のゲームに熱中し、ラインに精通していたとしても、その本質は孤独で自己に対する不全感が大きいのである。

科学の本読売新聞は2002年に、中学生以上の未成年の青少年にアンケート調査を行った。
 「今の日本は、努力すれば、だれでも成功できる社会だと思うかどうか」について、「そうは思わない」が7〜8割。中学生の71%が日本の将来を「暗い」と予想していた。

科学の本他の先進国と比較して、日本の若者は、「孤独で、将来への希望がなく、自己評価が低い」のである。実は、このような点は若者だけではなく、成人に関しても同様のデータが得られている。



 


『他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑』
 岩波明
 幻冬舎新書
 


データや視点は当たらずとも遠からずなのだけれど、いかんせんバッシング慣れしていないというか、論の固めが甘くて傍目に「精神科医一個人の見解」状態にとどまってしまっている。
社会心理学〜社会学〜文化心理学方面からの有志のサポートがあれば… と思わせられる小品。

実際、日本の文化規範では、自己評価が伸びず、成功者を邪魔者扱いさせ(出るクギリンチ)、「正しさ」を定めない暴走が生じやすいことは、社会学でも社会心理学でも文化心理学でも再々確認されている。


電子書籍も便利。Kobo版↓

Kindle版電子書籍 ↓

他人を非難してばかりいる人たち バッシング・いじめ・ネット私刑 (幻冬舎新書)




→『ミニ特集:社会心理学な本 その2』
→『ミニ特集:社会心理学な本 その3』
→『ミニ特集:文化心理学の本』

→『ミニ特集:ヒト行動とインターネット その2』
→『ミニ特集:ヒト行動とインターネット その3』

 




 No.2015,1002
ネットで拾えるのはちょびっとの情報だけ 
本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
極上の読書体験を
2010年開始。
特筆すべき書籍の内容について紹介したツイートの控えになります。

連絡窓口:メッセージ入力欄

表示の不具合や、修正すべき件がありましたら、お知らせいただけますと助かります。

メニュー

科学の本 読書に便利なリンク集
┗ 図書館ネットや
  安い古書情報




💼 楽天トラベル ✈



 ・ ・ ・ 

▶ Amazon 本・書籍 売り場