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科学な本のご紹介:  日本の鳥の世界

科学に佇む書斎
【2014/08/25】



鳥絵文字Twitter『日本の鳥の世界』

日本で開催された「国際鳥類学会議」に際し、日本の鳥学の先生が世界に向けて編んでくださった日本の鳥学入門。
これぞ、おもてなし本。

科学の本東京の上野から御徒町にかけての地域では、ウミネコが10年以上前から繁殖するようになった。上野のような都会のどまん中で繁殖するというのは、国内外をふくめてほかに例がない。
 もともとは上野動物園で保護し、放鳥したウミネコが、動物園の内外で繁殖し始めたもののようだ。





科学の本インターネットの情報によれば、静岡県、愛知県、滋賀県などのいくつかの場所では、ケリが団地や学校の屋上で繁殖する。東京のウミネコ同様、屋上緑化の芝生を利用しているところもある。

科学の本北海道の札幌では、オオセグロカモメがビルや立体駐車場の屋上で繁殖している。初夏、北の大都市、札幌の空に、この鳥の声が響きわたる。糞による汚染や配水管が詰まるなどの問題が生じているようだ。





科学の本カラスが引き起こす問題として見逃せないものに、人命に直接かかわるものがある。その一つが線路への置き石だ。人が与えたエサなどを隠そうとして、線路の砂利をカラスが動かした結果である。
 置き石は新幹線の線路上でも発生しており、たいへん危険な状況にある。

科学の本北海道では、南部の渡島半島を除いてホトトギスが繁殖しない。ホトトギスのいない地域では、ホトトギスに代わってツツドリがウグイスに托卵し、ウグイスと同じチョコレート色の卵を産みこむ。
 このチョコレート色の卵は、ホトトギスがウグイスの巣に産みとむものと区別がつかない。


ツツドリ
Cuculus optatus in Japan


科学の本固有種ヤマドリは、日本を代表する種であり、日本の国鳥候補をキジと競った鳥でもある。遠目には地味に見えるが、近くで見ると、雄は濃淡さまざまな褐色模様のとても美しい鳥だ。






科学の本沿岸や離島で繁殖する海鳥の減少が著しい。とくに北海道の沿岸域で繁殖するウミガラス、ケイマフリ、エトピリカ、ヒメウなどの急減が目立つ。主な減少原因は、流し網による混獲だ。





科学の本2014年8月に、東京で国際鳥類学会議が開催される。世界65か国、約1100人の参加者が見込まれている。
本書は、この国際鳥類学会議への海外からの参加者に、日本の鳥の世界を紹介することをも意図している。
そのためもあって、情報は簡潔明瞭にし、写真を数多く使用し、写真や図の説明に英語も加えてある。
海外の研究者が日本の鳥の世界の概要を知るのに役立つと同時に、日本の人が海外の研究者に日本の鳥について話すことにも役立つはずだ。








『日本の鳥の世界』
 樋口広芳
 平凡社
 


収載の各カラー写真には日本語と英語でキャプションが併記されていて便利。
分類、遺伝、行動、環境、生態系、絶滅危惧種など話題も盛りだくさん。

判型はちょっと大きめのムック型。
愛蔵にいいのよオススメ。

 →『ミニ特集:カラスを科学した本』
 →『ミニ特集:鳥さんたちで科学する本』
 →『ミニ特集:鳥さんたちで科学する本 2』
 



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