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科学な本のご紹介:  暴力の解剖学 神経犯罪学への招待

科学に佇む書斎
【2015/03/24】



暴力の解剖学『暴力の解剖学 神経犯罪学への招待』

犯罪の遺伝学、犯罪の神経科学、犯罪の栄養生理学!
食べ物によって犯罪率が変わる!なんてな情報もふんだんに盛り込まれている、かなり取り扱い注意な、両刃の剣が多く並ぶ一冊。

科学の本一般に、生まれた赤ん坊がその日に殺される確率は、他の日より100倍高い。そして殺された嬰児の95%は、病院で生まれていない。

科学の本デイリーとウィルソンの発見によれば、殺人犯と犠牲者に遺伝的なつながりのあるケースは、あらゆる殺人の1.8%にすぎない。98%の殺人では、殺人者と遺伝子を共有しない人が殺されている。

科学の本DHAは、神経細胞の構造と機能に重要な役割を果たすことが知られている。
 水分を除いた大脳皮質の6パーセントを構成し、血流から脳に入る物質を調節する機能に影響を及ぼす。加えて、シナプスの機能を高め、脳細胞間のコミュニケーションを促進する。
 さらに言えば、脳細胞の細胞膜の30パーセントを構成し膜酵素の活動を調節する。また、細胞の死からニューロンを守り、細胞を大きくする。

科学の本亜鉛が欠乏したマウスは、攻撃性が三倍になる。妊娠期間中に亜鉛が欠乏していたラットの子どもは、攻撃性が増大する。攻撃的なアメリカ人は、大人も子どもも、銅と比べて血中の亜鉛のレベルが異常に低い。

科学の本妊娠中〜産後2年間の育児について、上級看護師による手厚い家庭訪問を受けた下層階級の家庭の子は、15年後の犯罪・非行率が、援助のない場合の半分だった。
 低所得者層への家庭訪問など援助プログラムを実施した結果、援助のコストをはるかに上回る金額の生活援助や医療費が節約でき、治安の向上にもつながった。

科学の本瞑想は、受刑者の不安、ストレスレベル、怒り、敵意を緩和し、心の健康を増進すると論じられる。さらに重要なことに、瞑想は、再犯率も低下させると報告する論文もある。







 


『暴力の解剖学 神経犯罪学への招待』
 エイドリアン・レイン
 紀伊國屋書店
 


軽く読める内容の本ではありません。
ピンカーが2011年に出した→●本『暴力の人類史』 の存在を踏まえた上で記述出版されているので、根性があるなら両者を読み合わせることをオススメ。

※ 本書『暴力の解剖学』の原題は
The Anatomy of Violence
ピンカーの『暴力の人類史』の原題は
The Better Angels of Our Nature: Why Violence Has Declined

本書の内容にも関連するおまけ:
2015-09 LiveScience Low Heart Rate in Men May Predict Criminal Behavior
 心拍数が比較的少なく経過する男性は、刑事犯罪を犯す率が高めかもしれません。




 →『ミニ特集:犯罪研究の本 海外』
 →『ミニ特集:犯罪をめぐる心の研究の本 その1』
 →『ミニ特集:犯罪をめぐる心の研究の本 その2』

 



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