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科学な本のご紹介:  教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」

科学に佇む書斎
【2015/07/05】



学校Google『教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』

今ここにある問題の基本的論点を押さえる上で、良い仕様の尖り本。
①リスクが直視されない
②リスクを乗り越えることが美談化される
③事故の発生が正当化される
④子どもだけでなく教員もリスクにさらされる
⑤学校だけでなく市民もまたリスクを軽視している
時事的な尖り本は、このような新書で手軽に読める体裁で提供していただけるとたいへん助かります。

科学の本「リスクが直視されない」という態度には、大きく3つの段階がある。第一段階がリスクを知らない段階、第二段階がリスクを楽観視する段階、第三段階がリスクを当然視する段階である。

科学の本今日の運動会を見る限り、その安全対策はまったくの不十分なものである。保護者や地元住民からの拍手喝采を得るべく、先生たちはリスクを楽観視して、派手なパフォーマンスに夢中になっているように見える。

科学の本もっともたちの悪いものが、リスクを当然視する態度である。リスクはあって当然で、それに立ち向かうことにこそ意味があると主張される。完全な開き直りの段階である。

科学の本具体的なリスクの情報を受け取る前であるならともかく、情報を受けてもなお事故が起きるのは当たり前という態度である。
 組体操であれ、何であれ、運動であるからには怪我をするのは当然と考えれば、もはや怖いものなし。そしてそこには、安全対策もなしである。

科学の本練習量が多ければ強くなれるという安直な発想が、今日でもなお運動部活動の指導においては支配的である。

科学の本教育リスクは、美談化されるだけではない。正当化されることもある。実際に事故や事件が起きたときに、それが教育だからという理由で免罪されることがある。

科学の本一部の家庭では、子どもが虐待状況に置かれている。親に対して恐怖心や嫌悪感が先立ってしまうような子どもに、「親に感謝しなさい」とどうやって説得できようか。







『教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』
 内田良
 光文社新書
 光文社
 


教育アジェンダとなりつつある「組み体操のリスク」問題をはじめとして、構造的にリスクを温存してしまう現場の性質、教育現場のみならず「危険な教育現場」に「理想の教育、幻想の家族像」を投影して、リスク軽減を阻むように(つまり子どもたちを傷つけるように)作用してしまう親御さんや地域住民の問題も射程に入る。

 著者さん ↓



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