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科学な本のご紹介:  古代ローマの庶民たち 歴史からこぼれ落ちた人々の生活

科学に佇む書斎
【2015/07/24】



古代ローマの庶民たち『古代ローマの庶民たち 歴史からこぼれ落ちた人々の生活』

資料の検討を主とした各種考察が並ぶ、いたって真面目な学究書。
兵士になるインセンティブ、剣闘士の死亡率などをはじめとして、ローマ時代の庶民生活について、何がわかっていて何がわからないのか、率直に書かれていて現況がわかりやすい。

科学の本動物の家畜化と奴隷制の始まりには密接な関連がある。なにしろ人間は、潜在的には最も有益な動物であるからだ。

科学の本碑文から得られるわずかな情報によると、おそらく競技者の20%が殺されたことがわかる。ほとんどの剣闘士は、最初か二度目の試合で命を落としただろう。

科学の本1997年にトルコのエフェソスで剣闘士の墓地が発見された。67体の人骨のほとんどすべてが30歳以下の男性のものであった。

科学の本古代の人骨に対してなされた分析の結果、西洋の古代には梅毒はなかったという確証が得られた。

科学の本融通の利かない、しばしば経済的に不安定な社会において、兵士たることは健康な若い男にとって、故郷では将来が明るくない場合には特に、よい選択肢であった。

科学の本庶民の精神世界はエリート層の精神世界と同じではある。しかし、その目線や心的態度全般は相当に異なっているのである。



 


『古代ローマの庶民たち 歴史からこぼれ落ちた人々の生活』
 ロバート・クナップ
 白水社
 


文献含め、考古学資料がめちゃ多いローマ時代ではあるのだけれど、ローマ時代の奴隷側からの視点の記録はほとんど残っていないという事実は重要。
なお、性習慣については売春以外ほとんど言及なし。

真面目な考察本ではなく、イキイキとした再現ドラマのようなエンタテインメント性をご所望であれば、
→●本『古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活』
が、かなりかなりイケてますのでどうぞ。



 →『ミニ特集:考古学の本 海外系』
 →『ミニ特集:考古学の本 ローマ時代』
 



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