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科学な本のご紹介:  ミニ特集:創られた伝統・企画演出され伝統扱いされるナニカ 2

科学に佇む書斎
【2015/10/30】


『ヨーグルトとブルガリア 生成された言説とその展開』
 マリア・ヨトヴァ 東方出版

●刊行された当時、ブルガリアヨーグルトにこんな激親日な経緯があったのか!とひとしきり話題をさらった興味深い近代史な一冊。
 
 日本の企業によって評価演出された「ブルガリアヨーグルト」のブランド力。
 日本という異国からの評価を得てガゼン盛り上がる「世界一のヨーグルト国家」ブルガリア。
 さまざまな条件、思惑、希望、めぐり合わせを経て、皆に愛されるブルガリアヨーグルトの世界が育ってきた。
 著者は日本で活躍するブルガリアの研究者さん。

科学の本60年代半ば、「明治ブルガリアヨーグルト」の誕生より数年先立って、”ブルガリアヨーグルト”はブルガリア人の「長寿の秘訣」として、すでに日本に上陸し、上流クラスの主婦層では自家製用の種菌が出回っていた。



ブルガリアヨーグルトと天皇とのかかわりのあたり、
→●本『ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』
も連想してしまう。

うん、おいしいよ「明治ブルガリアヨーグルト」!
ありがとう、ブルガリア!



 


●パワースポットさえもが、まさに一種の「創られた伝統」だ。
 元来の伝統的な意味を理解しない層に向けて、変質した意味の自称「伝統」が、お金もからんでもてはやされる。

科学の本別所裕介 ”雲南省のチベット地域では、2002年に地元政府がそれまでの県名称を「シャングリラ県」に変更し、域内の巡礼地や僧院を観光資源として統合的に結び合わせる「大シャングリラ圏」構想を打ち出した。”

科学の本藤本頼生 ”戦前の首相の靖国参拝は、就退任の奉告的な意味合いでの参拝であったものが、戦後は春秋例大祭への参拝へと変わり、三木首相以降はパフォーマンス的な参拝へと、戦前と戦後との公人たる首相の参拝意義がまったく隔絶している。”



こちらで紹介
 ●本 『聖地巡礼ツーリズム』 その1
 ●本 『聖地巡礼ツーリズム』 その2




● レアな食品であった「かつお節」が、今や日本の伝統食の座を獲得しちゃった経緯には、明治時代のパリ万博が一枚噛んでいた!

科学の本「だし」というもの自体が庶民レベルで普通に存在したものではなかった。



こちらで紹介
→●本 『かつお節と日本人』 宮内泰介・藤林泰



『ネオリベラリズムの精神分析 なぜ伝統や文化が求められるのか』
 樫村愛子 光文社新書

科学の本パリ郊外の高校で調査:親から子どもへの文化の伝達は断絶している。高校生たちを規定しているのは家庭文化ではなく同世代の集団文化である。



こちらで紹介
→●本『ネオリベラリズムの精神分析 なぜ伝統や文化が求められるのか』


 →『ミニ特集:創られた伝統・企画演出され伝統扱いされるナニカ』
 →『ミニ特集:昔の日本についての本:サンカ』

 →『ミニ特集:社会と歴史を読み解く本 海外』

 →『ミニ特集:食べ物や栄養の本-1』
 →『ミニ特集:食べ物や栄養の本-2』
 



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本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
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