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科学な本のご紹介:  中年の新たなる物語 動物学、医学、進化学からのアプローチ

科学に佇む書斎
【2014/12/02】



中年の新たなる物語『中年の新たなる物語 動物学、医学、進化学からのアプローチ』

ヒトが1歳5歳15歳とどんどん変化成長していくのと同じように、20歳30歳40歳にもヒトはスケジュール通りに身体変化を続けていく。
「大人になったら完成」じゃないんだ。すべては変化し続ける過程なんだ。

科学の本中年とは単なる老化ではない。なぜなら中年には「歴然としており、突然で、ヒト特有である」という三大特徴があるからだ。

科学の本実験によると、もともと年上の人の表情から感情を読み取ることは、どの年齢層でも難しいうえ、その能力は加齢とともに低下する。

科学の本中年の喫煙は耳にも良くないことがわかっている。
 さらに、原因は不明だが、社会経済的地位が低いと、他の要素(大音量にさらされる職種など)を除外しても聴力低下の傾向は高まる。

科学の本中年の人は自分の脳について悩むことが多くなる。何年か先には自分の取り柄は脳だけになるのに、それが機能しなくなったら…。

科学の本中年になると皮膚からの分泌物、特にエクリン汗(大半が水分)の分泌が減るため、急激な温度低下に耐えづらくなる。

科学の本社会経済的地位が低いと、他の要素(大音量にさらされる職種など)を除外しても聴力低下の傾向は高まる。

科学の本男性は、狩猟採集で効率よく走り回れるような部位に、脂肪をつける。内臓の周りと腸壁の下だ。
 移動するには、内臓脂肪のほうが相対的に効率が良いのだ。ただし健康には悪い。

科学の本中年に不公平はつきものだ。「世の中には偉業を達成する人としない人がいる」。この事実を受け入れる時期だ。残り時間も減る中、一発逆転の可能性は減る一方なのだ。






『中年の新たなる物語 動物学、医学、進化学からのアプローチ』
 デイヴィッド・ベインブリッジ
 筑摩書房
 


いまや「発達心理学」はゆりかごから墓場までと、ヒトの一生を対象にしている。同様に、ヒトの身体も一生発達し続けるのだと見なすなら、当然「中年」も中年なりの適応と特徴を示すはずだと一説ぶってみたのがこの本だ。

進化医学がらみで「中年」についていろいろ書くというおいしい営業に走ったこの著者のホームフィールドは「比較解剖学、生理学」。

そんでもって、この著者の前著はこちら。
→●本『X染色体 男と女を決めるもの』
どっちの本も、着眼点は面白いけど、けっこういいかげんな巷間ウケ狙いの(比較的無害な)すっとばし書きを連発している、そんな人なのであった。

「中年」なるものを再考させてくれる契機としては、たいへんおもしろいです。

 →『ミニ特集:高齢者は自分自身の未来』
 →『ミニ特集:高齢期を知る』
 →『ミニ特集:進化医学、進化精神医学』

 



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