世界の図書館 美しい知の遺産


『世界の図書館 美しい知の遺産』
その方面の人々をどよめかせたスゴ本がこちら。
古今東西、世界的レベルの逸品たちが、その建築美にふさわしい重厚な蔵本に詰められて登場だ。
ブックフェアで買った『世界の図書館』河出書房刊が素晴らしすぎて気絶しそう。税込9504円、重さ3キロくらいあって、雨の中で持って帰る途中誰か殴り殺しそうになったけど、写真は絶品だし、「図書館とは文明そのものなのだ」という記事も最高。 pic.twitter.com/HbQSfxKJ3T
— たられば (@tarareba722) 2015, 7月 4
図書館はつねに、なんらかの社会的および政治的な意図をもって建てられる。広い世界に、個人ないし組織がどのような学問上の野心をもっているかを見せるものなのだ。
また、公共図書館であれば、慈善活動や市民の務めの象徴ともなる。日本には基本となる図書館の形体が3つあった。天皇家の文庫、個人の書斎、寺院の経蔵である。どれも基本的な構造は同じだった。本を閲覧する場所と書庫は、別個に存在したのである。
日本人は書庫で本を読むことはなかった。明治期(1868-1912年)以前の日本の図書館は、文庫と書院という2種類の建築に分かれていた。この区別は、3種類の図書館すべてにあてはまった。本は、生きている人間が生きている人間のために書くものだ。しかし時が経つにつれ図書館は当然の成り行きとして、死者が死者に向けて語った考えや会話の貯蔵所となる。
『世界の図書館』(河出書房刊)、税込9504円だし3キロくらいあって角で殴れば人を殺せるくらい重いけど、見てると魂がぽわーっと抜けるほど美しくて文明と知の遺産そのものだから、好きな人と一緒に見てたらキスしてもたぶん大丈夫だと思うよ。 pic.twitter.com/1yJIBqjwhZ
— たられば (@tarareba722) 2015, 9月 19
「美しい知の遺産 世界の図書館」は本当にsomethingがいっぱいで、考えさせられる内容でした。写真も素晴らしい。特に最後の北京の籬苑書屋が圧巻。「図書館とは想像力の場所である。」。さすが桂英史師匠が日本語版監修をしただけのもの。
— 森田秀之 (@moritahide) 2014, 12月 8

『世界の図書館 美しい知の遺産』
ジェームズ・W.P.キャンベル ウィル・プライス
河出書房新社
豊富に挟まれるウンチク文章も貴重で読み応えがあるけれど、やっぱり大判フルカラーでこれでもかと展開されるあれやこれやの建築美がスゴイ。(絵師にオススメ)
日本の事例も、唐招提寺や三井寺にはじまり、大阪図書館とかタマビの図書館とか司馬遼太郎記念館とかも登場します。
司馬遼太郎記念館は、ひところ炎上案件の主役だったりしてますが。
これは本焼けるわ、あっという間に赤色飛びそう RT @Fuwarin 司馬遼太郎記念館 http://t.co/ZEutTtk8br 「司馬遼太郎の頭の中を表現したかったと建築家の安藤忠雄は言っています」 pic.twitter.com/YS1zw0m1Ae
— ザジ (@zaji701) 2015, 7月 19
.。o O( 河出書房新社さんのサイトでスゴ画像の一部が拝見できます
https://t.co/Vb4SiAbzYL
— 科学に佇む一行読書心 (@endBooks) 2015, 10月 8

類書と比べてみました。
.。o O( 小さくて便利な上、大量収載『世界の美しい図書館』
少数厳選『世界の夢の図書館』
重厚大量『世界の図書館 美しい知の遺産』
https://t.co/SstlgdgKRj
それぞれ比較してみました。 pic.twitter.com/6HSG5DOkyf
— 科学に佇む一行読書心 (@endBooks) 2016, 1月 29
上で紹介した①『世界の図書館 美しい知の遺産』と、比べてみました。
②『世界の夢の図書館』エクスナレッジ
┗ 大判だけど、『世界の図書館 美しい知の遺産』ほどの重厚さはない。収録件数は31件で、少数厳選した図書館に絞っている。各館につき複数の大判の写真をドカドカ掲載。
③『世界の夢の図書館 愛蔵ポケット版』エクスナレッジ
┗ 一個上の本の小さい版が登場。
④『世界の美しい図書館』パイインターナショナル
┗ とっても小さくコンパクトな写真集。見開き毎に一件掲載で100件!も紹介されているというおトク本。画質も良好。ネット検索でさらに画像を閲覧するためのカタログと割り切れば、この小ささはかなりかなり便利。
なお、②③と④では、出版社や編集は違うのに、一部同じ写真が使用されています。ストックフォトサービスのアマナイメージズなどから写真を採用している関係で、だぶっているみたいです。
資料や趣味としてなら、小さな④『世界の美しい図書館』がオススメ。
愛蔵して心を満足感で満たしたいなら、重厚な①『世界の図書館 美しい知の遺産』がオススメ。