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科学な本のご紹介:  怪異と身体の民俗学 異界から出産と子育てを問い直す

科学に佇む書斎
【2014/12/30】



子守日下部金兵衛wikimedia『怪異と身体の民俗学 異界から出産と子育てを問い直す』

科学の本中世には、七歳以下の子どもが夭死(ようし)した場合、葬られることなく袋などに入れられて野辺に遺棄された。七歳以下の子どもの死は、穢(けがれ)とみなされなかった。
 また、これと関係してであろうか、その当時の「地獄絵」には子どもの姿が描かれておらず、子どもは地獄道などに堕ちる存在として意識されてはいなかった。

科学の本おんぶという方法は、1960年代に女性の働き方が大きく変化した際に急速に少なくなり、またその意味も育児に重点のおかれたおんぶへと移っていった。

科学の本脇の下は、狢(むじな)や狐がこもる場所であった。新潟県佐渡郡畑野町(現佐渡市)では「狢が人の脇の下にこもると、その人が馬鹿になる」と言われていた。

科学の本犬神の侵入口が、いびきをかいている人の開いた口や両方の耳の穴ではなく、何よりも鼻孔であったのは、つねに息の出入りがあり、また開いたままの無防備な身体部位であったからだと考えられる。

科学の本現在でも乳歯は、丈夫な永久歯に生え変わることを願って、家の床下や屋根の上など、異界の入口と考えられる場所に投げられることがある。

 ┗ これに関しては、なんかやたら皆さん盛り上がるので、別途ページをこさえました。
 →『ミニ特集:抜けた乳歯を投げる場所』

科学の本脇の下は、鱗(ウロコ)や毛、斑紋などが発症する身体部位でもあった。鱗は、大蛇や蛇を殺した者の子孫の脇の下に現れる、という伝承が多い。
(〜国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベース)

科学の本熊本県玉名郡では、「妊婦が死亡すれば、死後、腹中から胎児を出す風がある。もし出さなければ幽霊となって子抱かせに来るといわれている。それで子供たちはその墓の付近を恐れている」。
 
科学の本霊魂や悪霊は、口、耳、目、鼻孔、性器、肛門、毛穴(皮膚)などの開口部以外からも容赦なく人間の身体に侵入してきた。
 日本の場合であれば、それは、指と指の間、指と爪の間、脇の下、股の下など、普段は他人に見せない二股になっている身体部位であり、開いたときにできる隙間がとりわけ狙われやすい。

科学の本「背負う」という技法は、荷物を運んだり、赤ん坊をあやすだけではなく、死者を運んだり、また聖なる対象を運ぶ特別な方法でもあった。

科学の本着物の背中の部分には、子どもが二〜三歳になるまで、背守りや背縫いと呼ばれる魔除けが施された。
 高橋春子は、「背縫いのない一つ身のきものを着ると「背中から魔がさす」と信じられていた」と指摘している。





 


『怪異と身体の民俗学 異界から出産と子育てを問い直す』
 安井眞奈美
 せりか書房
 


この論考をさらに多角的に考えてみたいのであれば
常光徹→●本『しぐさの民俗学』
川田順造→●本『〈運ぶヒト〉の人類学』
が併読オススメ。

安井眞奈美さんの論考が気になる人には、
安井眞奈美 寄稿→●本『日本文化の人類学/異文化の民俗学』
安井眞奈美 編著→●本『出産の民俗学・文化人類学』


さらにこれらも安井眞奈美 編著




Kusakabe Kimbei - 39 Carrying Children 撮影者:日下部金兵衛
Kusakabe Kimbei [Public domain], via Wikimedia Commons

 →『ミニ特集:妊娠やお産の文化・社会面についての本』
 →『ミニ特集:出産を文化人類学する松岡悦子さん』

 →『ミニ特集:生活世界の民俗学』
→『ミニ特集:民俗学系の本はこんなにいろいろ 』
 



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