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科学な本のご紹介:  ミニ特集:生命倫理と医療問題の本 2

科学に佇む書斎
【2015/07/18】


『負の生命論 認識という名の罪』
 金森修著 勁草書房

●負の科学史。
 医学史上、数々の汚点として刻まれている悲惨な大量人体実験。

科学の本聖火病(聖アントニウスの火)と呼ばれる特異な疾患に罹ると体の至るところ、とくに手足が灼けるような疼痛に襲われた。黒く濁った患者の手足はやがて壊死を起こし、ひどい場合には突然もげてしまうこともあった。患者たちは断末魔の苦しみのなかで息絶えた。その光景が与える恐ろしさは本当に想像に絶するものだった。
 やがて人々は、その病気の原因が麦角という主にライ麦の穂に寄生する黒っぽいカビのせいだと考えるようになった。パンを作るときそのカビが生地に混入し、それが中毒の元になる。
 血管が痙攣して収縮し、そのため血液の流れが悪くなって末梢部の壊死を起こすのである。つまり聖火病は麦角性の壊疽だった。

科学の本スピロヘータ発見後から数年たった1911年、当時ロックフェラー研究所で活動していた野口英世は、梅毒スピロヘータの不活性溶液をウサギと人間(数百人)に注射したことを公表した。


 1972年に行われた「タスキーギ研究/タスキーギ梅毒実験」についても紙数を割いてある。
 リンク タスキーギ梅毒実験
 ┗ 医学史上、最も長期に及ぶ、被験者に治療が施されなかった疾病人体実験








『仏教と生命倫理の架け橋』
 鍋島直樹、井上善幸 編 法蔵館

●西欧、タイ、日本など、各国の仏教関係者が、バイオな生命倫理のフィールドをめぐってそれぞれの考察をご開陳。
 研究のバックは天下の文部科学省。
 仏道が科学を取りなすシンポジウムの成果を御覧じろ!

こちらで紹介
→●本『仏教と生命倫理の架け橋』



『幸福と医学』 シリーズ転換期の医学 3
 岡本道雄, 井村裕夫 編 岩波書店

科学の本「ここから先は説明はいいよ、任せるよ」という人が結構います。インフォームド・コンセントができるのじゃなく、情報を与えながら話している間にパターナリズムが育つのです。これをインフォームド・パターナリズムといいます。



「パターナリズム」というのは、支配側の力関係にある者が、本人の意志をさておいて、大きなお世話的な意思決定をやらかすこと。
ワンパターンとかな意味の言葉じゃないです。
→ 『パターナリズム paternalism』



『操作される生命 科学的言説の政治学』
 林真理 NTT出版

こちらで紹介
→●本『操作される生命 科学的言説の政治学』

 →『ミニ特集:生命倫理の本いろいろ』
 →『ミニ特集:生命倫理と医療問題の本 海外系』
 →『ミニ特集:生命倫理と医療問題の本』
 →『ミニ特集:人体改造と生命倫理の本』
 →『ミニ特集:臓器移植にまつわる本』
 →『ミニ特集:「障害=不幸」伝説をカウンターする』
 



このページ 『ミニ特集:生命倫理と医療問題の本 2』 は以上です。
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