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科学な本のご紹介:  ミニ特集:終末期の本

科学に佇む書斎
【2015/07/17】


『大切な人を看取る作法』 大津秀一 大和書房

●死にゆく人々の終末期の身体の変化。
 数多くの死に立ち会ってきたターミナルケアの先生が、「死にゆく人は、このようなようすを経て、死に至る」をまとめて記してくれた。
 ああ、老衰で身罷ったネコたちは、たしかにこんな経過で最後の時を迎えていたなぁ、と思い当たるし、死に目に会えなかったあの人も、ああ、このような経過をたどって、生を終えたんだろうなぁと、何か、欠け失っていた過去の物語の補填を、この本がしてくれる部分もある。

こちらで紹介
→●本『大切な人を看取る作法』



『はじめてでも怖くない自然死の看取りケア』
 川上嘉明 メディカ出版

●介護の現場で、お見送りする上でどんなことがあるのか、どう対応すればよいのか、ご家族にはどのように接すればよいか。
 「介護職の人」が読む本、と想定して記された一冊。

こちらで紹介
→●本『はじめてでも怖くない自然死の看取りケア』



『患者から「早く死なせてほしい」と言われたらどうしますか? 本当に聞きたかった緩和ケアの講義』
 新城拓也 金原出版

●ホスピスの緩和ケア関与者向けまっこう虎の巻。
 状況ごとの対応の心構えや各種薬物の処方の目安も記されているかなりのガチ内容ながら、患者やご家族も読むことを前提に、よく配慮した上で記されているマイルド濃厚本。

こちらで紹介
→●本『患者から早く死なせてほしいと言われたらどうしますか?』


ご家族向けに終末期について教えてくれるのは、
●本『大切な人を看取る作法』

介護ケア施設勤務者向けに看取りについて記してあるのは
●本『はじめてでも怖くない自然死の看取りケア』

ホスピスで緩和ケアに取り組むお医者さん用の虎の巻は
●本『患者から早く死なせてほしいと言われたらどうしますか?』

三者三様の立場がいい感じな取り組み具合の、終末期本御三家です。






『死の儀法 在宅死に見る葬の礼節・死生観』
 近藤功行・小松和彦 編著 ミネルヴァ書房

●さまざまな分野の研究者さんが、各方面の論考を提供してくださっています。

こちらで紹介 
→●本『死の儀法 在宅死に見る葬の礼節・死生観』



『お浄土があってよかったね 医者は坊主でもあれ』
 宮崎幸枝 樹心社

●はっきり言って、むちゃくちゃな本です。
 でも、実際問題、「生きていて元気な人」にとってはムチャクチャであるほどの理屈のほうが、生きていて元気な人にとっては想像もつかないムチャクチャな事態にある「絶対これから死ぬしかない重篤な患者さん」にとって、ほんとにありがたかったりしている。
 「大丈夫、お浄土があるから!」
 このひとことが、どんなに、どんなに、「救われ」感を与えるものであるのか、「生きていて元気な人」には理解できますか。

 そもそも、世間に普段流通している言説は、「元気な人」向けの自己正当化言説だらけ。
 「元気な人」向けの自己正当化言説は、「元気じゃない人」や「死にゆく人」のことを不当に貶めていたりする。
 あらがいようもなく「もう元気な道を歩めない」人には、「元気じゃない人」や「死にゆく人」専用の、自己肯定言説が供給されるべきなのだ。
 歩め。ソイレント・グリーン道を。

科学の本ドクター「Bさん、どうしてお念仏しているの?」
B「極楽へ往かしてくださいって頼んでいるだヨ」
ドクター「……お念仏の意味はネ、『たすけてください、仏さま」じゃなくて、私が頼まなくても『たすけてくださる仏さま』という意味」
B「そうかア、有難てエな、たすけてくださる仏さま、たすけてくださる仏さま、ナマンダブ……」

科学の本「そうなのか……そうなのか……阿弥陀さまが助けてくれるのか……良かった……」
「そうよ、阿弥陀さまのことを何とも思ってない人ほど、阿弥陀さまは何とかして救いたいと思っていてくれるのよ」

科学の本「先生、看護婦さん、オレはあれから嘘のように安心して暮らしているよ、お念仏も唱えているよ。ありがとう」



 →『ミニ特集:生死の本 その1』
 →『ミニ特集:生死の本 その2』
 →『ミニ特集:日本人の死の民俗学』
 →『ミニ特集:遺体の変化を知る本』
 



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