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科学な本のご紹介:  ミニ特集:座敷牢

科学に佇む書斎
【2015/06/19】


『幻視する近代空間 迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶』
 川村邦光 青弓社

●明治時代、時の政府は精神病者を「座敷牢への監禁」に処すよう、法を制定した。
 精神病者がいる家は、各家庭で所定の大きさの座敷牢をしつらえて、そこに狂者を監禁せねばならないのだ。
 時代と制度の変化がどのように「精神病」観念と偏見を醸成していったのか。
 芦原将軍についても紙数を割いてある。

科学の本座敷牢(また精神病院)の陰惨なイメージが「精神病」を不治(治らない病)とするイメージを強化し固定化していった。

科学の本昭和初期、推理小説・探偵小説が全盛であり、「精神病者」や精神病院が描かれることが多かった。なかでも夢野久作はこうした傾向が著しい。

科学の本全国津々浦々に鉄道が敷設されるにしたがい、狐や狸や貉(むじな)の「偽汽車」の民話が生み出されていった。
 狐や狸が汽車に化け、汽笛をまねたり、灯火を発したりして、線路を対向して走ってくるという世間話であり、汽車に轢き殺された狐や狸の死骸がみつかり、それからは化けて出てこなくなった、といった風に締め括られているものが多い。


本書が多々参照している『呉秀三・樫田五郎 精神病者私宅監置の実況』は、2012年に復刻版が出されている。
    ↓

『【現代語訳】呉秀三・樫田五郎 精神病者私宅監置の実況』
 金川英雄 医学書院

●ナマナマしい資料本。
 当時の調査記録であり、貧窮の末の劣悪な状態の座敷牢もあれば、裕福な家庭での監禁のようすも記されるなど、座敷牢の写真や図板込で多数の明治時代のリアルに触れられる。
 ドグラマグラの視界にも通じる。
 …読んで楽しい本ではないぞ。



『精神病者と私宅監置 近代日本精神医療史の基礎的研究』
 橋本明 六花出版


『憑依の近代とポリティクス』
 川村邦光 編 日本学叢書 青弓社

こちらで紹介
→●本『憑依の近代とポリティクス』



『家屋と妄想の精神病理』 春日武彦

科学の本大正六年の調査では、日本全国における精神病者のうち入院者が4000人、私宅監置(座敷牢による幽閉)が4500人と報告されている。私宅監置が禁止されるのは、やっと昭和25年になってからである。

科学の本「まくらおとし」は殺人の手段であった。安楽死させるために、証拠を残さずに近親者が行う特別な殺人なのであった。それは親族のあいだで公然の秘密として語り伝えられてきた奇妙な儀式だったのである。


→『ミニ特集:心の健康をめぐる本 春日武彦編』



『時代がつくる「狂気」 精神医療と社会』
 芹沢一也 編 朝日選書 朝日新聞社

●「心の病」の精後史 狂気の隔離からメンタルヘルスの啓蒙へ

こちらで紹介
→●本『時代がつくる「狂気」 精神医療と社会』


 →『ミニ特集:心の健康をめぐる本 パート1』
 →『ミニ特集:心の健康をめぐる本 パート2』
 →『ミニ特集:医学で歴史を温故知新する本』
 →『ミニ特集:医療人類学』
 →『ミニ特集:医療人類学 2』
 



このページ 『ミニ特集:座敷牢』 は以上です。
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