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科学な本のご紹介:  ラディカル・ラブ クィア神学入門

科学に佇む書斎
【2014/12/21】



科学の本『ラディカル・ラブ クィア神学入門』

このほとばしる情熱!
神への忠誠心!

異性愛ではない在り方を、神は愛してくれている。そして、人間はその神の愛に応えなければならない。
先鋭的な神学者たちが、多様な人間界の愛の有り様を、主の示し給うたものとしてここまで論じるのだぁあぁ。読んでみないかい?

科学の本ラディカル・ラブとはジェンダーやセクシュアリティの事柄を含むあらゆる境界を消し去るほど極端な愛であると定義される。

科学の本神の啓示、あるいはカミングアウトは、神と人間との境界を消し去るという意味で、ラディカル・ラブの行為であると言える。それは、神が神と人間との隔たりを打ち破り、私たちに向かって手を伸ばしているということである。

科学の本結婚の定義は社会的に作り出されたものであり、常に変わり続けているものである。たとえば、聖書の時代には一夫多妻制が認められていたし、アメリカでは1967年に最高裁が違憲と判断するまで、異なる人種同士の結婚が禁止されていたのである。

科学の本三位一体は複数愛を支持する人々のモデルとなりうる。なぜなら三位一体は婚姻や同棲パートナーにおける二項対立的関係性を脱構築するものだからだ。

科学の本ニューキャッスル大学の神学者ローランド・ボアもまた、ヤハウェを人間との関係における性的な「攻め役」と考えた。ボアは、ヤハウェが人間とSMの関係にあると論じる。

科学の本ヴァージニア・モレンコットは、イエスはインターセックスだったのではないかと仮説を立てている。
 もしイエスが本当に処女懐胎の結果生まれたのであれば、イエスの誕生は生物学者が呼ぶところの「単為生殖」であったことになる。だとすれば、イエスはX染色体を二つ持っていたことになり、つまりはイエスが染色体的には女性でありながら、表面的には男性であったことになる。
 ケッセルは、イエスは男性であっただけではなく「女性でもあった」と述べ、それゆえに「完壁な人間」だったと結論づけているのである。

科学の本異性愛主義的な神学では夫と妻の結婚の絆を「自然」なもの、あるいは神によって定められたものと考え、男女の相補性を強調する。しかし処女の母として、マリアはこの異性愛主義的な神学を脱構築していると言える。






 


『ラディカル・ラブ クィア神学入門』
 パトリック・チェン
 新教出版社
 


理屈と膏薬はどこへでもつく …っつったら糞味噌で申し訳ないけれど、中世も今も変わらぬ「己の熱き心に沿った世界解釈をこれでもかと求め続ける涙ぐましいスーパー雑技団」というか、…はてはなんだか「脱構築」のあまりに「解脱」コースかと見まごうくだりもあるけれど、でもあくまでもどこまでも「執着一筋執着全力投球」なのが、まさに仏道ではなくキリスト教としてのクィア道なんだろう…。

ともあれ、すごい本です。

この本は→『2015年拝読本のベスト』に入ります。

 →『ミニ特集:キリスト教』
 →『ミニ特集:多方面からキリスト教をさぐる本』
 →『ミニ特集:クィアな海外本』
 →『ミニ特集:日本の性習俗、男色文化』
 



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