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科学な本のご紹介:  いのちを選ぶ社会 出生前診断のいま

科学に佇む書斎
【2014/01/19】



科学の本『いのちを選ぶ社会 出生前診断のいま』

「知らぬが仏」。
今、この社会で「産む、産まない」の選択をする人々は、「知らされていない」状態のまま、決断の選択に嵌められてはいないか。

いや、「知らされていない」ことを「知らない」ほうが幸せなのだろうか。
その幸せは、どこかのオメラスの子の犠牲の上に成り立ってはいないか。

科学の本遺伝障害を検出する出生前診断の技術が進めば、これまで手をつけてこなかった「重篤とは何か」について議論する必要が生じる。それは世界中、誰も正解を持っていない大変な問題である。

科学の本ジャン=フランソワ・マテイ ”気づかぬうちに、私たちは個人医療を離れ、集団医療を行っているのである。
 それは、子どもにふたつのカテゴリーがあることを認めることにはならないか。つまり抹殺可能な、ダウン症の子どもたちと、私たちの社会がためらうことなく受け入れる子どもたちと。”

科学の本ジャック・テスタール ”人の欲望はみな似ています。理想の赤ちゃん、育てやすい子…似たような命が生まれてくることになるでしょう。つるんとした、みな似たような人の住む社会ができ上がる。”

科学の本フランス生命倫理諮問委員会ジャン=クロード・アメゼン ”出生前診断が進むことで、胎児に品質ラベルが貼られるのです。選べる自由があると思っていたのに、私たちは情報の奴隷になるのです。”




 


『いのちを選ぶ社会 出生前診断のいま』
 坂井律子
 NHK出版
 


誰が、何を、なぜ、選ぶのか。
どんな子を産みたいか、そのイメージはすべてその場しのぎ…
個々人が想定する「障害者をその社会はどう見ているか」、メディアの表現とその影響、ネット上のデマの恐怖、そして「個人の判断」として「損得計算」として、次世代が選別されていく過程。
あまりにも多くの問題がさざめき交錯する、厳に存在するこの重みは、実際にはとても見えづらくなってしまってはいないか。

すごい本なんだよ。

この著者の前著もすごいから!↓


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 →『ミニ特集:妊娠やお産の文化・社会面についての本』
 →『ミニ特集:出産を文化人類学する松岡悦子さん』
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 →『ミニ特集:不妊治療、生殖技術についての本 2』
 →『ミニ特集:「障害=不幸」伝説をカウンターする』

 



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