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科学な本のご紹介:  2014年に拝読した400冊からこれベスト

科学に佇む書斎
【2015/05/18】

平成26年に拝読した400冊の中から、endBooksの人が「特にこれ!」を選んでみました。

この本を読んだのがこの年だった、ということでして、出版年についてはバラバラです。

■ 10位


『妊娠と出産の人類学 リプロダクションを問い直す』松岡悦子

● 松岡さんの調査と視点は、今の「あたりまえ」をグサリと刺して、ドキリとさせる。
 機会があれば(海外の研究者がよくやるように)ライターと組むなどして、一般向けに努めた著作を出してみてほしいところ。

こちらで紹介
→●本『妊娠と出産の人類学』


■ 9位


『夫夫円満』パトリック・ジョセフ・リネハン&エマーソン・カネグスケ

● ものすごく頭の良い人が語る、ポリティカルコレクトな、純愛。
 ちょっと感動しちゃうほど美しい告白本。

 …パッと見、にたものふうふ だよね。ase

こちらで紹介
→●本『夫夫円満』


■ 8位


『完全図解 新しい認知症ケア 医療編』河野和彦

● すっごくでっかくて困る本だけれど、中身はとってもありがたい本。
 これがあると、暮らしのお困り度がかなり軽くなりそう。

こちらで紹介
→●本『新しい認知症ケア 医療編』


■ 7位


『〈心の病〉をくぐりぬけて』森実恵

● 心の病の体験を、読み手の心に染み入るように記せるこの文才。
 稀有な心が聞かせてくれる体験譚。

こちらで紹介
→●本『“心の病”をくぐりぬけて』


■ 6位


『「腹の虫」の研究 日本の心身観をさぐる』南山大学学術叢書

● 21世紀に入ってから、いにしえの習俗や政治判断を妙に「過剰に合理的に解釈する」風潮が強まっているんだけれど、この本もその流れ。
 その点を差し引いても、よう頑張りましたのがっつり労作。

こちらで紹介
→●本『腹の虫の研究』


■ 5位


『柿渋 かきしぶ ものと人間の文化史』今井敬潤

● なんかもう、この本を読んでから、カキシブを尊敬しまくりなんですけどっ!yata

こちらで紹介
→●本『柿渋』


■ 4位


『ミクロの森 1m2の原生林が語る生命・進化・地球』D・G・ハスケル

● もー、じっとりしっとり、毎日「ここの地面、いつもの風景」をみているだけなのに、こんなにもめくるめく自然科学な知識をあふれるほど繰り出せる脳って、人生体験全然違ってくるんだろうね! そう思わせてくれる、水準の違う脳が見た世界が美しい。

こちらで紹介
→●本『ミクロの森』


■ 3位


『天皇と葬儀 日本人の死生観』井上亮

● 「万世一系」の歴代天皇は、どんな葬儀をされたのか、どんな扱いを希望したのか、ぜえええんぶ調べて一冊にまとめてくれた、たいへんありがたい濃厚本。
 日本人がよく発揮する歴史健忘症の程度を実感するにも良いご本。

こちらで紹介
→●本『天皇と葬儀』


■ 2位


『品種改良の世界史 家畜編』
 正田陽一, 松川正, 伊藤晃, 楠瀬良, 三上仁志, 角田健司, 田名部雄一

● ほんと意外だったのよ。
 こんなタイトルの本が面白いだなんて、予測できます!?
 興味深いトリビアがめっちゃてんこ盛りだから!

こちらで紹介
→●本『品種改良の世界史 家畜編』


■ 1位


『うつの医療人類学』北中淳子

こちらで紹介
→●本『うつの医療人類学』

● この『うつの医療人類学』をお読みになられた人には、
イーサン・ウォッターズ→●本『クレイジー・ライク・アメリカ』
それと
松嶋健 著『プシコ・ナウティカ イタリア精神医療の人類学』
を強くオススメしたい。

『プシコ・ナウティカ イタリア精神医療の人類学』をお読みになられた人には、
浜井浩一→●本『罪を犯した人を排除しないイタリアの挑戦 隔離から地域での自立支援へ』
を強くオススメしたい。

日本は身分制の文化風土(仲間内基準優先文化)であり、「資格のない者は人間扱いする身分から排除する/同じ身分としての資格のある者だけと付き合う」という前近代的な傾向に走りやすい。
対して、「至高の存在を想定してから、人々の生き方を照らし合わせる」一神教文化圏では、個々の人間は、与えられた条件を生きる人生チャレンジャーとして、恵まれた者は不遇にある者を助けるチャレンジャーとして、描き出されうる。

そして、特にイタリアで抽出される「めんどくさくても、効率が悪くても、便利さより自己効力感のほうを優先する」文化規範。そこから、自由を奪う精神病院への入院を全廃(!)して、犯罪者も、精神病者も、垣根なく地域で受け入れるというチャレンジをあたりまえにやってしまうイタリア。

「それぞれの文化環境において、【自己効力感】はどのように感得されるのか」
「それぞれの文化環境において、【自己効力感】は幸福度へどう影響するのか」
今これをめっちゃ考えたい。



あとねあとね、このへんも負けず劣らずどんどんオススメ。

→●本『いのちを選ぶ社会 出生前診断の今』 坂井律子
 ┗ 前作もすごかったけど、これも取材の力の凄さが。これだけの問題があってなお、庶民もマスコミもなんも議論も知識もなくやってきてる現状…。

→●本『小笠原諸島をめぐる世界史』
 ┗ 文明開化前の地球がものっすごく狭く思える数奇さ

→●本『地球は火山がつくった 地球科学入門』
 ┗ 地中の比重で上下上下… わかりやすいよぉおもしろいよぉ

→●本『弾左衛門とその時代』
 ┗ 身分制は深いぞ

→●本『隠れキリシタンの実像 日本人のキリスト教理解と受容』
 ┗ 開示すれば変容し、閉ざされれば途絶えてしまう、悩ましいキリシタンの今後

→●本『脳と機械をつないでみたら BMIから見えてきた』
 ┗ 研究者さんのぶっちゃけ語りがかなりツボっ

→●本『ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム』
 ┗ もう優等生ですよ、たいへんよくできましたで頭がさがる優良書

→●本『恐竜のつくりかた』
 ┗ すんごいうまいつくりかたっ!





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