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科学な本のご紹介:  妊娠と出産の人類学 リプロダクションを問い直す

科学に佇む書斎
【2014/05/17】



『妊娠と出産の人類学 リプロダクションを問い直す』

妊婦マタニティマーク
2014年拝読本のベスト入り。
ヒトに進化するはるか以前から延々普通に営まれてきたはずの、お産。
どうして今、お産がこんなことになっちゃってるのか「現代の常識」というとても賞味期限が短い不思議な色眼鏡をはずして、見なおしてみよう。

科学の本昔の自然出産:「腹が病めばわらしが抜けていく」という感覚は、自分の身体感覚と赤ん坊の生まれることがまったく一つの感覚でとらえられていて、その間に迷いも疑いも感じられない。

科学の本「最近健康に産める人が少なくなった」「女性の体が正常に産めなくなってきたのでは」という声を耳にする。
 ヨーロッパの助産師さんたちに聞いてみたところ、「それは女性の体が変化したのではなくて、メディアの影響よ」「女性たちが出産に不安を感じるようになったからよ」という答えが返ってきた。
 いわば、正常には産めないと女性たち自身が思い込み、助産師たちも思い込むようになったために、正常産がむずかしくなっているというのだ。

科学の本さまざまな民族が実践していた習俗を、地域別、項目別に分類して、利用者が検索できるようにした資料にHRAF(フラーフ http://www.minpaku.ac.jp/research/sharing/library/search/hraf )がある。

科学の本日本では、助産師は女性でなければならないことになっている。だがEUでは、職業における性差別を禁じる観点から、男性助産師が認められている。

科学の本昔は、ロンドンの病院のあちこちに「産み方には四通りの方法があります」というポスターがあった。病院以外の産み場所があると、病院内にも掲示することで、本当の意味での選択がなされることになる。

科学の本文化の枠組が薄れ、グローバル化した社会では、自分の人生を生きることは他者と差異化し、競争しつつ生きることでもあり、産むこと・産まないことはそのような人生の戦略の一つに位置づけられることになる。





『妊娠と出産の人類学 リプロダクションを問い直す』
 松岡悦子
 世界思想社
 


きっちりとした大枠を据え付けてからの説き明かしで、安心してこの大事なテーマについて、厚い経験に裏打ちされた濃い論考を読むことができる。

松岡悦子さんは、お産の意味や文化についての国際研究の第一人者。
たくさん著作がありますよ。
→『ミニ特集:出産を文化人類学する松岡悦子さん』


この本は、2014年に拝読した本のベスト入りです。
リンク2014年に拝読した中からベスト本

 →『ミニ特集:妊娠やお産の文化・社会面についての本』
 →『ミニ特集:不妊治療、生殖技術についての本 温故知新』
 →『ミニ特集:不妊治療、生殖技術についての本 2』

 



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