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科学な本のご紹介:  昆虫はすごい

科学に佇む書斎
【2014/09/06】



昆虫はすごい『昆虫はすごい』

夏休み子ども科学電話相談のお兄さんが最新のスゴ昆虫情報をこれでもかと連発連射。
虫を求めて世界中を旅する昆虫先生が語る「昆虫のスゴさ」はてんこ盛りスゴイ。

科学の本日本だけでも三万数千種の昆虫が知られており、実際にはその約同数かそれ以上の未知種が残されているとされている。
 だから「新種発見」というのは、すごいようで、それ自体あまり大したことではない。難しいのは、それが本当に新種であるかどうかを科学的に判定することである。

科学の本日本ではカ以外のハエ目昆虫による感染症はほとんどないが、「メマトイ」と総称されるヒトの目に飛び込んでくる小さなハエが、「東洋眼虫」という寄生虫を媒介することが知られている。


リンクショウジョウバエ科のマダラメマトイによって媒介される「東洋眼虫」



科学の本ミイデラゴミムシという体長二センチメートルほどのオサムシ科の甲虫がいる。この虫の出す「おなら」は「おなら」で済まされるものではない。なんと摂氏百度もの高温で、自由自在に出す角度を調整でき、敵に向けて噴射するのである。
 「ブー」という音とともに、煙が出て、指にその「おなら」が当たると、一瞬、熱さを感じ、強力な臭いと茶色いしみを残す。しみは軽いやけどのようなもので、のちに皮がむけることさえある。ヒトに対してもそれほど強力なので、間違えて捕食しようとしたカエルなどは相当痛い目にあうだろう。



科学の本アリジゴクで面白いのは、幼虫の期間に糞をほとんどしないという生態である。消化管のなかに糞をためておいて、飢餓の際の栄養にする非常食という意味でもあるのだろうか。蛹(さなぎ)になり、成虫になったときに、大きな糞をひねり出して空へ飛び立つ。




科学の本実は世界的に見て、野生動物によるヒトの死亡原因の第一位はカが媒介する感染症である。その数は殺人(第二位)よりもずっと多いという。



科学の本オンブアリやヤドリアリのように、寄主に完全に依存したアリを「永続的社会寄生種」というが、そのようなアリには、すでに多くのアリが持っている重要なさまざまな機能が失われてしまっている。
 特筆すべきは脳など中枢神経の退化である。つまり寄生に特化さえしていれば、頭を使わなくていいのである。

科学の本ブラジルの洞窟に生息するトリカヘチャタテというカジリムシ目の昆虫では、雌にイン茎状の器官があり、それを雄のちつ状になった交尾器に挿入し、精包を吸い取るという行動が観察されている。






 



 


『昆虫はすごい』
 丸山宗利
 光文社新書
 光文社
 


大好評の新書です。
ツイートの140字に収まりきらない面白ネタばかりなので、どうぞ実際に本書をお読みになられることをっ

著者さんは、現代ムシ界の怪書『裏山の奇人』にも登場するムシ学の大先生。
→●本『裏山の奇人 野にたゆたう博物学』

著者さんのツイッター
リンク丸山宗利 まめだぬきω@「昆虫はすごい」 @dantyutei

同じ著者さんの本
→●本『ツノゼミ ありえない虫』
→●本『 アリの巣の生きもの図鑑 』
→●本『 わくわく昆虫記 憧れの虫たち 』
→●本『 世界甲虫大図鑑 』







 →『ミニ特集:虫たちについての本 アリっ』
 →『ミニ特集:フィールドの生物学、野外調査に邁進する日々』
 →『ミニ特集:東南アジアでフィールドの生物学』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その1』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その2』
 →『ミニ特集:虫たちについての本 その3』
 →『ミニ特集:寄生生物』

 



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