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科学な本のご紹介:  ミニ特集:東南アジアでフィールドの生物学

科学に佇む書斎
【2015/05/04】


『野生のオランウータンを追いかけて マレーシアに生きる世界最大の樹上生活者』
 金森朝子 フィールドの生物学 東海大学出版部

●日々の我々の消費生活が、遠く離れた熱帯雨林のオランウータンたちの命を脅かす。
 エコや自然保護についての視点込みで、オランウータン調査と研究の日々が語られる。



『イマドキの動物ジャコウネコ 真夜中の調査記』
 中島啓裕 フィールドの生物学 東海大学出版部

●軽井沢で国際クマ会議が開かれたとき、この若き清貧研究者さんは高いホテル代が払えず、野宿で凍えかけ、一計を案じて急遽、口座番号付きの寄付のお願い文書を作り、コンビニでコピーして、別荘のポストに入れまくって危機を脱したのだ!
 とにかく現地でもお金がなさすぎて、涙ぐましい苦労の連続!

科学の本タヌキは糞を一定の場所にする傾向が顕著だ。彼らは、同じ場所に何度も糞をして「ため糞場」を形成する。言ってみればタヌキのトイレである。

科学の本人間は聴覚や視覚を用いてコミュニケーションをとるため、匂いが果たす機能については、感覚的に理解しにくいところがある。しかし、視覚の効かない森林性の食肉目の多くの種にとっては、糞の匂いも重要なコミュニケーション手段となっているのだ。



●本 『野生のオランウータンを追いかけて』
●本 『イマドキの動物ジャコウネコ』
●本 『テングザル 河と生きるサル』
この3冊は、いずれもマレーシアが舞台。
若き研究者が、それぞれ単身で、言葉もおぼつかないのに、「この研究に生きがいを感じるから!」と熱帯雨林調査に体当たりで我が身を投じる。
どんくらい体当たりかって言うと、研究費自腹で(!)、借金背負って(!)、命がけで(!)、ブラック企業も真っ青になるくらいの苦行を重ねまくって、幸いにも研究成果を出せたけど、それでもまだ将来の生活が不安で(!)、おまけに容赦なく借金の返済はこの先も延々続くという、いや、なんでこうなっているんだろう。
開拓者って、本来皆こうだったんだろうか。
ものすごい異世界を歩む、そしてこの世界を愛している人々。

研究費自腹で、学会にはバス停野宿で雨に凍え、現地調査では栄養失調で再々倒れ、野良ゾウに遭遇して死ぬほどふっとばされ、それでも一人で黙々とジャングルと格闘し続ける●本 『イマドキの動物ジャコウネコ』。
マングローブとの格闘がすさまじい上に、やはり研究費自腹で、借金抱えて…の●本 『テングザル 河と生きるサル』。

●本 『テングザル 河と生きるサル』の松田さんは、現地で飼ったネコのおかげで語学がメキメキ上達したエピソードをあげているけれど、同じマレーシアで苦労した●本 『イマドキの動物ジャコウネコ』の中島さんは、どうやらLDを抱えているらしく、マレー語の習得に大変苦労なさっていて好対照。

●本 『イマドキの動物ジャコウネコ』と●本 『野生のオランウータンを追いかけて』には、どちらもオランウータンの生態研究とオランウータン保護にからむ「森林認証制度」が登場していて勉強になる。




『テングザル 河と生きるサル』
 松田一希 フィールドの生物学 東海大学出版部

●この著者さんは書き方が上手い。
 苦難のエピソードではらはらさせ、すかさずその苦難がむくわれた結果や成果で締めくくる、というポジティブシーケンスを数多く散りばめている。おかげさまでとても楽しい読み心地。
 それにしてもとんでもなくありえなくマメな調査の敢行がすさまじい。しかもそれ結果的に私費持ち出し状態…ぐぬぬ。

こちらで紹介
→●本『テングザル 河と生きるサル』


 →『ミニ特集:フィールドの生物学、野外調査に邁進する日々』





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