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科学な本のご紹介:  ミニ特集:登山事故、山岳遭難

科学に佇む書斎
【2015/04/27】


『ドキュメント生還 山岳遭難からの救出』
 羽根田治 山と渓谷社

●ヒトに征服され、ヒト用に作り替えられた下界の人里環境は、本来ありえないほどに、ヒトにとって安全すぎる仕様に作られてしまっている。
 人工環境に飼い慣らされたヒトは、自然界の中ではメチャメチャ簡単に死地に陥る。

 本書は、ガチガチの山登ラーではない、気軽な登山者が一転、遭難者となり生死の境をさまよった、そしてかろうじて命をつなぎとめた、生還者へのインタビューを元に構成されたドキュメンタリー。
 進退窮まり、わずかな食料と雨水で救助を待ち続ける。やがて力尽きて死ぬ者と、救助される者の差は何か。
 頭皮がはがれ、腿に骨が露出するほどの骨折を負い、傷口がウジまみれになりながらも、生還できたのはなぜか。

この本は→『2015年拝読本のベスト』に入ります。

科学の本たとえ日帰りハイキングであれ、火(ライター、マッチなど)とストーブ、それに非常食とツエルト(簡易テント)は最低限持つべきであろう。

科学の本七つのケースからは次のような教訓を得ることができる。
・事前に家族や地元の警察に計画書を提出する。
・しっかりした装備で挑む。火、ストーブ、非常食、ツエルトは必携。
・万一、遭難してしまったら、救助が来るまでじっと待つ。
 山で遭難してなお生き延びるには、この三つが必須条件になるといっていいと思う。



 いやそれより何より強烈に怖いのは、生死をさまよう遭難者たちが経験する幻覚の多さ。それも幻覚とは疑いもしないような、ビビッドな、幻覚。金縛りや幽体離脱、そしてレビー小体型認知症でも起きる、リアルすぎる幻覚に翻弄される怖さ。
 進退きわまった上に、脳の現実把握機能までもが逝ってしまうその怖さがたまらない。

リンクレビー小体型認知症 - 幻視


『ドキュメント気象遭難』 羽根田治 山と渓谷社

●天候急変の恐ろしさがこれでもかと。
 尋常ではない突風、予想外の雪質、突然の落雷、手入れできてない雨具のヤバさ、そして急変の予兆を示す空の雲…。
 自然なめたらアカンです。予備知識マスト。

こちらで紹介
→●本『ドキュメント気象遭難』



『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか 低体温症と事故の教訓』

●体調の異変に気づく頃にはもう精神錯乱へのコースまっしぐら、というこの低体温症の怖さ!
 そして次々(まともな判断ができないまま)斃れていく登山者たち…真夏の恐怖!

こちらで紹介
→●本『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか 低体温症と事故の教訓』



『ドキュメント御嶽山大噴火 生還した登山者たちの証言を中心に救助現場からの報告と研究者による分析を交え緊急出版!【地図付】』 ヤマケイ新書 山と溪谷社

●2014年、突然の水蒸気爆発で、少なくとも57人もの犠牲者を出してしまった御嶽山噴火。
 とにかく実際の事故もこの本の内容も衝撃的。
 まさに「運」としか言いようのないこの生死の分け目は、強烈に人々の心をかき乱す。

こちらで紹介
→●本『ドキュメント御嶽山大噴火』


ううう、下手なホラー小説よりはるかにおっかないです、しかもどれも勉強になる、恐るべし ヤマケイ山と溪谷社… tear_flow




『経験ゼロからのステップアップ 女子の山登り入門』
 小林千穂 学研パブリッシング

●とっつきに便利。
 初心者向けなので、先輩と同行せず一人で登りたい(無謀)とかだったら、もう1〜2冊なにか入門書をしっかり読み合わせるほうが安心度は高まる感じ。

科学の本計画したルートより短い時間で下ることができるルートがあるか調べておきます。天候が悪化したり、体調が悪くなったりしたときに早く下山するためです。
 ただし、ショートカットのルートは、マイナーで歩いている人が少なく、かえって歩きづらい場合があるので気をつけて。

科学の本「山を下るとそのうち道に出るだろう」というのは大きな間違い。やみくもに下ると、沢につきあたることが多くあります。沢は滝や崖が多く、危険なため、行き詰まることがほとんど。
 迷ったら下るのではなく、上を目指しましょう。尾根をたどっていくと、見晴らしもきくうえ、登山道に出られる可能性も高くなります。


→●本『熊を殺すと雨が降る 山の民俗学』
 
 

『山に登る前に読む本 運動生理学からみた科学的登山術』
 能勢博 講談社ブルーバックス

科学の本山でよく経験するのは、同行者の言葉が急にとげとげしくなってイライラした言動を周囲にとるようになることだ。対策は血糖値を上げること。すなわち、甘いものを食べさせること、である。


●登山を楽しむ上で大事な体力の温存方法、体力の付け方、持ち物の選び方、疲労の生理学など、手軽な新書でばっちり準備。




リンクためしてガッテン「筋トレで免疫力UP技」
 
 
 →『ミニ特集:震災に駆けつけた人々』
 →『ミニ特集:地震・火山災害研究の本』
 →『ミニ特集:災害・防災研究の本』
 →『ミニ特集:災害・防災研究の本 2』
 →『ミニ特集:夏休み本 アウトドア地学』
 →『ミニ特集:北海道の地学や鉱物の本』

 



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本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
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