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科学な本のご紹介:  ドキュメント気象遭難

科学に佇む書斎
【2003/05/26】



科学の本『ドキュメント気象遭難』

山の巨大な魔物、「天候急変」の恐ろしさがこれでもかと。
落雷の恐怖。
装備の有無が生死を分ける。
2002年トムラウシ大量遭難。
進退を不能にさせる予想外の雪質。
人体をも持ち上げ奈落に真っ逆さまに突き落とす強烈な突風。
そして、インタビューを拒否する生還者…。

おお。そんな装備で大丈夫か?

科学の本中高年層による登山ブームが始まったのは1970年代後半からのようである。2001年度は、山岳遭難での死者・行方不明者243人のうち、9割にあたる221人が中高年者(40歳以上)だった。


リンク 山岳遭難が過去最多の2172件 2013年、背景に登山ブーム 2014/6/12 日本経済新聞 
 ┗ 登山計画書を提出していなかったパーティーが遭難したケースが約8割

科学の本飯田睦治郎”もし遭難したパーティが一ノ越山荘へ登っていく途中で空を見ていたら、雪雲の前面にあたる層積雲の”土手”が見られたはずです。気象の知識のある人だったら、それを見て天気が崩れることを予想することができます。だけどこのパーティは予想できなかった。
 たぶん観天望気というものを知らなかったのでしょう。山に登る人は、せめて観天望気の知識を身につけて、山では注意深く空を観察してもらいたいのですけどね。”


リンク 観天望気(かんてんぼうき) - Wikipedia

科学の本弓削さんは山行によって雨具を変え、山行後には必ず防水スプレーを吹きつけてアイロンをかけていた。ほかの三人は、ゴアテックスの雨具を使っていたが、メンテナンスはほとんどしていなかった。
 その差は歴然で、三人の雨具にはすぐ雨が染み込んできてしまったのに、弓削さんの雨具はほぼパーフェクトな防水性を発揮したのだった。

科学の本雷が体内に入ると、組織の損傷と神経の損傷が起こる。組織の損傷はすぐ反応が現われるが、神経の損傷は一週間ぐらい経ってから出ることもある。なにか異常を感じたら、すぐ病院で手当てを受けるように。

科学の本落雷・雷撃 ”体内に電流が流れると、体の内部が損傷します。それを再生しようとする際に腎臓に負担がかかつて腎不全に陥ります。そのほか白内障になる可能性もあり、神経障害もあとに残ります。”


体内がやけどするわけで、震災などで起きる「クラッシュ症候群」のように、壊れた筋肉組織の成分が腎臓を壊しにかかってしまう。





 

好評につき、文庫版が出ています。
 

『ドキュメント気象遭難』
 羽根田治
 山と溪谷社
 


数々紹介されるエピソードの中で「ノンカロリーの食料を持ってきてしまっていた」という後悔譚がちょっとツボだった。
あかん、ここは高カロリーでないとあかんw

この本は→『2015年拝読本のベスト』に入ります。

 →『ミニ特集:登山事故、山岳遭難』

 →『ミニ特集:気象の科学についての本 日本』
 →『ミニ特集:気象の科学についての本 日本-2』
 →『ミニ特集:気象の科学についての本 海外』
 →『ミニ特集:地震・火山災害研究の本』
 →『ミニ特集:夏休み本 アウトドア地学』

 




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