このサイトの中を     2016年選り抜き10冊     2015年選り抜き20冊 

科学な本のご紹介:  男色の日本史 なぜ世界有数の同性愛文化が栄えたのか

科学に佇む書斎
【2014/09/02】



男男漢字『男色の日本史 なぜ世界有数の同性愛文化が栄えたのか』

はるか昔の前世紀末に原書が出版され、その20年後(!)にしてようやく邦訳が出た「すさまじい内容」の濃厚研究書。

過去の日本の性習俗について無知な日本人が跳梁跋扈しているいっぽうで、異国の人々は20年前から、これを読んで日本を知っていた。
この事実は、深く踏まえておこう。

科学の本近代日本語においては、男性間のセックスに関連する語彙が非常に豊かなことを見れば、この行為に対して、社会がどれほど寛容だったかがわかる。

科学の本男性間セ…クスの明確な記述は、14世紀に入ってから急激に増加した。鎌倉時代後期(とおそらくそれより早い時代)の僧侶の規律は、瞑想にふける生活を送る修行僧に住み込みの稚児が破滅的な影響を及ぼす懸念を示している。

科学の本キスを男同士でしている場面も小説や春画に登場する。東アジア全体で、キスはこの上なく親密な行為と見なされている。

 ┗ つまり、キスはあいさつ代わりどころか、けして気軽にできる行為ではないとする文化圏

科学の本18世紀中頃の江戸には、男色茶屋が並ぶ町が少なくとも14あり、その時代の男性同性愛に関係する文献は600近くもある。

科学の本前4世紀の魏の哀王と彼の宰相、龍陽君の関係は、男性間性行動と同義語である「龍陽」という言葉を生み出した。

科学の本15人の徳川将軍のうち、少なくとも7人は男性同性愛の関係があった。

科学の本古代ギリシャ人は、ア*ルセ*クスをみっともない行為だと考えてすまたを行っていた。日本では、僧侶と稚児の関係ではア*ルセ*クスは標準的だった。

科学の本城下町に移り住んだ人々は、武士の行ないを目にして、社会の「正当な指導者たち」が、男性同性愛行動に大きく傾倒していることをすぐに学んでいった。

科学の本結婚も含めた異性愛関係は男性間の性行動と両立できるもので、補完するものだとさえ見なされていたらしい。江戸社会では両性指向が普通の状態だったようだ。












『男色の日本史 なぜ世界有数の同性愛文化が栄えたのか』
 ゲイリー・P・リュープ
 作品社
 


原書は
Male Colors: The Construction of Homosexuality in Tokugawa Japan
by Gary Leupp 1996年 

この本は→『2015年拝読本のベスト』に入ります。

日本の両性愛習俗について報告している本はほかにも数多くあります。図板満載の本もあります。
→『ミニ特集:日本の性習俗、男色文化』

あと、余力があるなら、
砂川秀樹著→●本『新宿二丁目の文化人類学 ゲイ・コミュニティから都市をまなざす』
に、当時の男色観について、ゲイリー・リュープの解釈は正しいものといえるのか否か、少し言及があるので読み合わせてみると吉。




→ミニ特集『海外の日本通はスゴイ!「異国人による日本研究」の本いろいろ』
→『ミニ特集:生活世界の民俗学』
→『ミニ特集:民俗学系の本はこんなにいろいろ 』

 



ネットで拾えるのはちょびっとの情報だけ 
本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
極上の読書体験を
2010年開始。
2013年に突如運営上の問題に見舞われましたが、 皆さんからの支えをいただき、 生き延びることができました。
→2013年の存続の危機
→カンパ応援の数々
その後もTwitter周辺のネット環境激変荒波はハンパなく、かろうじて踏ん張る日々が続いております。

Twitter:@endBooks
botではなく手動です。

連絡窓口:メールフォーム


マジです!感謝です!

便利です!yata


メニュー

科学の本 読書に便利なリンク集
┗ 図書館ネットや
  安い古書情報



科学に佇む3000冊
●twitter 科学に佇む