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科学な本のご紹介:  ヒトは病気とともに進化した

科学に佇む書斎
【2014/01/05】



ヒトは病気とともに進化した『ヒトは病気とともに進化した』

「学生に読ませておくと講義に便利だな」的な、編者の都合で編まれちゃった感じの一冊。

エンタメ要素はないけど、世俗的価値観からは一歩距離をおいた、進化的ナリユキで見る人体科学の一面が記されている。

科学の本太田博樹 ”「中立進化」について本書では多くの章で様々な角度から解説するが、中立理論とはようするに「生物進化の主たる要因は偶然である」という理論である。”

科学の本太田博樹 ”生物学から見れば、健康も病気もそれぞれ一つの状態であり、どちらがいいも悪いもない。”


科学の本中込滋樹 ”疾患原因変異そのものは有害だが、その近傍に自然選択を受けてきたアレルが存在するために集団中に維持されてきた可能性が挙げられる。このような現象を「ヒッチハイキング」と呼ぶ。”

科学の本長岡朋人 ”鎌倉市の由比ヶ浜海岸は夏には海水浴場で賑わう風光明媚な場所であるが、実はその地下には多数の中世の人骨が眠る。”


リンク Wikipedia「鎌倉の戦い (元弘の乱)」
 ┗ 由比ガ浜地下駐車場を建設する際の調査で3000〜4000体の人骨が発見された(由比ヶ浜南遺跡)


科学の本長岡朋人 ”インカ帝国が滅びる16世紀まで約2000年間続いたアンデスの頭蓋穿孔は、現代の脳外科手術と異なり、頭蓋の中には手を加えなかったと思われる。”

科学の本柴田弘紀 ”統合失調症の発症頻度はきわめて高く、約100人に一人である。しかも驚くべきことに、この値は地域集団、民族、文明化の度合い等に関わらず世界中どこでもほぼ一定なのだ。
 このような均一な分布を示す「ありふれた疾患」は統合失調症をおいて他にはない。”







『ヒトは病気とともに進化した
 シリーズ認知と文化 9』

 太田博樹・長谷川眞理子 編著
 勁草書房
 


入門者向けの進化医学本はこちら。
 →『ミニ特集:進化医学、進化精神医学』


 



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