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科学な本のご紹介:  クジラとアメリカ アメリカ捕鯨全史

科学に佇む書斎
【2014/10/20】



クジラとアメリカ『クジラとアメリカ アメリカ捕鯨全史』

めっちゃ儲かる捕鯨産業とクジラ様のお陰で、アメリカ合衆国は、世界に名だたる強国へと成長することができたのだ。
肉ではなく「鯨油」目的で七つの海のクジラを殺しまくった欧米捕鯨産業は、「石油/石炭」の登場で、あっという間に零落していく。その凋落スピードの見事さと、過去と現代の断絶の見事さたるや。
アメリカが語るジェットコースターのような乱獲史。

捕鯨で荒稼ぎしようと、男装で乗り組んできた女性の話もあるよ。

科学の本1620年にピルグリム・ファーザーズが新世界にきたときから1920年代半ばまで、アメリカはずっと捕鯨国でした。

科学の本アメリカにおける捕鯨の興隆は、合衆国の勢いを反映していただけではありません。捕鯨はアメリカの発展に大きな役割を果たしたのです。

科学の本カトリック教会は、信者が聖日に赤血の肉を食べることを禁じた。当時、カトリック教の聖日は一年のうち166日もあった。
 ┗ クジラ肉は聖日でも食べることができた。

科学の本ある経済分析によれば、19世紀当時の捕鯨はアメリカ合衆国第5位の産業であり、ウィリアム・スーアード上院議員をして、重要な「国富の源」と言わしめた。

科学の本歴史家アーネスト・ドッジによると、ハワイなど太平洋地域において捕鯨船の一行は地元民には大災害だった。性病、酒、その他数えきれない影響が加速度的に地元文化を台無しにした。

科学の本捕鯨船の悲惨な状況と平均的な船員の劣悪な低賃金は、19世紀半ばの出版業界に捕鯨暴露本という新たなジャンルを生み出した。







 


『クジラとアメリカ アメリカ捕鯨全史』
 エリック・ジェイ・ドリン
 原書房
 


たいへん評判の良い分厚い力作です。しかも読みやすい。
2015年に拝読した本のベストに入れるかもしれない。

開国前の小笠原や日本も登場します。
「野蛮な」日本に座礁して流れつき、牢に入れられ死傷するなどひどい目にあったアメリカ捕鯨船乗組員たちの話がアメリカの世論に火をつける。捕鯨産業の補給拠点確保の目的も含めて、ペリーは日本に「開国せよ」とやって来た。
そして捕鯨の拠点として各国が手に入れたがった小笠原。
日本側から見た
→●本『小笠原諸島をめぐる世界史』
と読み合わせると、世界の交易と捕鯨の大きな大きな歴史地図が見えてくるのです。





 →『ミニ特集:社会と歴史を読み解く本 海外』
 →『ミニ特集:クジラ・イルカのいろんな本』





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