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科学な本のご紹介:  老人漂流社会

科学に佇む書斎
【2013/12/02】



科学の本『老人漂流社会』

ヒトは「生きていればいいことがあるに違いない」という妄念がなければ生きていけないんだけれど、実際問題「現実」を見ておかないと、「きたるべき将来を改善していく」働きかけができない。

自分の老後をファンタジーするな。
おのれの過酷な現実を見ておけ。

科学の本競争社会にさらされ、余裕を失った私たち現役世代は、いつの間にか、知らずしらずのうちに「高齢者=何も生み出さない人=役に立たない人」という概念におぼれてしまったのではなかろうか。

科学の本多くの方々の声に耳を傾けてきてわかってきたのは、高齢者の方々は「頼る場所が欲しい」のではなく、逆に「頼られたい、社会の役に立てる場所が欲しい」という本音だった。
 その思いは、まじめに、誠実に生きてきたお年寄りほど強く、仕事や人生に誇りを持って生きてきた人ほど「迷惑をかけるだけの自分」を受け入れがたく思っているようだった。

科学の本「自分が社会のために役に立てることが減っていく、なくなっていく」と自覚することは、「自分は社会のお荷物になってしまう」という未知の不安、恐怖との闘いになるのだと語ってくれた人もいた。

科学の本日本は主要先進国のなかでも高齢者の貧困率が高い。なかでも単身世帯の貧困率は極めて高い。高齢男性の貧困率は38.3%、女性は52.3%。
 つまり、単身高齢者の男性の3分の1、女性は半分以上の人が、貧困状態だ。

科学の本最終的に「生活保護」という選択肢しか残されていないわけだが、逆に考えてみれば、入院やショートステイで一時滞在を繰り返しているうちに財産を使い果たす結果となり、生活保護に”もっていかれる”ようにも思えた。

科学の本「救ってあげよう」と手を差し伸べるだけでは、むしろ「迷惑をかけたくない」とかたくなに救済を拒み、殻を閉じてしまうだけだ。そして我慢の挙げ句、独りで亡くなっていく…。

科学の本私たちの社会が目指していくべき方向は、お年寄りを孤立させずに「支え手として社会に包み込み、そして最後、本当に支えが必要となったとき、支えられる側にチェンジしてもらう」、そういうシフトではないだろうか。







 


『老人漂流社会』
 NHKスペシャル取材班
 主婦と生活社
 


かなりの割合の高齢者は、収入が減り、たくわえが底をつき、家財を一切失い、健康を損ね、身一つで流転して、不遇のままに命尽きる。
一方で、そういう命の尽き方を「我が事ではない/知らんこっちゃ」と思う人が、多い。

不遇な命の尽き方をする人が多い割には、「自分はそうならない、手を差し伸べる必要はない」と思っている人の割合が、高い。

自分が将来陥るコース、その道を形作っている構造を改善する意思がないがゆえにこそ、望まぬ将来は、確実にやってくる。

この本は→『2015年拝読本のベスト』に入ります。



 →『ミニ特集:高齢者は自分自身の未来』
 →『ミニ特集:高齢期を知る』

 



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