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科学な本のご紹介:  ミニ特集:クマ 熊 羆

科学に佇む書斎
【2015/01/07】

クマLG
『日本のクマ ヒグマとツキノワグマの生物学』
『羆嵐』
『クマと黒曜石』
『熊を殺すと雨が降る 山の民俗学』
『クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人』
『クマが樹に登ると クマからはじまる森のつながり』
『山でクマに会う方法 これだけは知っておきたいクマの常識』



『クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人』
 姉崎等/語り手 片山竜峯/聞き書き
 木楽舎

●長年の経験と、叩き上げのスキル。
 12歳から78歳で引退するまで、クマと退治し続けた厚い知識はこんな本1冊におさまりきるもんじゃあ到底ないけれど、片鱗だけでもこれだけ熱く学べてしまう。
 評判の高い1冊。

こちらで紹介
→●本『クマにあったらどうするか アイヌ民族最後の狩人』



『日本のクマ ヒグマとツキノワグマの生物学』
 坪田敏男、山崎晃司 編 東京大学出版会

●クマ研究の現状総まとめ!
 GPS受信器を装着したヒグマの移動距離のスゴさとか、キテます!

こちらで紹介
→●本『日本のクマ ヒグマとツキノワグマの生物学』



『クマと黒曜石』 豊原熙司 北方新書

●熊狩りのベテラン古老へのリアル熊狩り聞き書きが収録されていて、これは貴重。

こちらで紹介
→●本『クマと黒曜石』



『熊を殺すと雨が降る 山の民俗学』 遠藤ケイ ちくま文庫

こちらで紹介
→●本『熊を殺すと雨が降る 山の民俗学』



『クマが樹に登ると クマからはじまる森のつながり』
 小池伸介 フィールドの生物学 東海大学出版会

●クマさんについての野外調査に邁進する日々!
 熊のウンコによって、どのくらい木々のタネが移動していくのかの調査に、段取りだけで数年の準備期間が必要だったり、もう地味で手間で…っ!

科学の本山でクマの糞を採取するときに、採取した糞の中に糞虫が入っていて、糞虫が糞を入れて持ち帰るビニール袋を食い破ってしまい、ザックの中が糞まみれになってしまった苦い経験もあった。





『山でクマに会う方法 これだけは知っておきたいクマの常識』
 米田一彦 山と溪谷社 ヤマケイ文庫

●著者は
 NPO リンク日本ツキノワグマ研究所
の所長さん。

科学の本クマは小さく産み、大きく育てる動物の最たるものである。出産時は300g前後しかないが、成長すると大きいものでは150kgにもなるから、500倍に育つ勘定だ。

科学の本縁起を担ぐマタギたちはたくさんのタブーをいまも守っている。結婚や出産などの祝い事はだめで、当事者はしばらく狩りに参加できない。とくに女性とかかわる内容は嫌われる。山の神様は女性で、嫉妬するからだそうだ。
 反対に法事は縁起がよいとされている。

科学の本クマ撃退スプレーの使い方
 効果は絶大だが、有効射程距離は5mで、5秒ほどしか噴射できない。クマが射程距離に入るまで待ち、顔面に命中させるには、かなりの冷静さが必要だ。


 70〜90年代の、長いスパンのおりおりのクマおっかけ経験が、当時の日記そのままを読ませてくれるような感覚で記載されている。
 ホントに好きなんだなーと、趣味丸出しで楽しそうな一冊。

 本書の終章には「クマに会う方法」まとめがあるのだ。
 夏山を歩きながら、先住民であるクマの息づかいを感じることができそう。



『羆嵐』 吉村昭 新潮文庫

●「羆」と書いて「ヒグマ」と読みます。
 たいへん重くリアルな小説です。
 この作品は、大正時代の北海道で実際に発生した「一頭の野生動物が引き起こした日本最悪の惨劇」の顛末を描いています。

人食い熊事件リンク 三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん) - Wikipedia
 上の Wikipediaページには、三毛別羆事件の惨劇の経緯がヤケに詳しく記されており、Wikipediaの中でも異例にガクブルな項目として知られています。gakbul

 場所は、北海道日本海側のオロロンラインから山奥に入ったところ。

 苫前、羽幌、鬼鹿(オロロンラインの小さな沿岸集落)ほか、私的には、この中に名が挙がる土地で仕事したこともあるだけに、深閑とした山奥の苫屋、闇の中、コフコフと獣息を吐きながら壁を引き裂き押し入ってくる圧倒的な大きさの人喰いヒグマの…
 凄まじくリアルな恐怖、抑制したワシヅカミの戦慄。
 宗谷〜鬼鹿の200kmを冬季踏破する激渋熊撃ち名人も、実在の人物をモデルに描かれる。
 夏の夜長に超おすすめの極渋サスペンス。

 ヒグマの恐怖といえば、大雪山系を舞台にした漫画、石川球太の『牙王』( 原作「牙王物語」戸川幸夫)あたりも強烈に印象が残っているのですが、こちらは今では入手困難なのかな。





 →『ミニ特集:アイヌの過去を繙く本』
 →『ミニ特集:アイヌの過去を繙く本 2』

 →『ミニ特集:シカ 鹿 エゾシカ』

 →『ミニ特集:動物研究の本』
 →『ミニ特集:動物民俗学』
 →『ミニ特集:ヒトと動物の関係の本』
 →『ミニ特集:ヒトと動物の関係の本-2』
 →『ミニ特集:ヒトと動物の関係の本-3』

 



このページ 『ミニ特集:クマ 熊 羆』 は以上です。
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