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科学な本のご紹介:  ミニ特集:裁判と心理

科学に佇む書斎
【2014/12/13】

天秤
『裁判員への説得技法 法廷で人の心を動かす心理学』
『裁判員のための記憶と証言の心理』
『自白の心理学』
『なぜ無実の人が自白するのか DNA鑑定は告発する』
『カルト問題と公共性 裁判・メディア・宗教研究はどう論じたか』
『現代社会を社会心理学で読む』



『裁判員への説得技法 法廷で人の心を動かす心理学』
 キャロル・B. アンダーソン 北大路書房

●かなり小難しい内容です。…訳文のせいかな。
 欧米の状況を元にした記述なので、比較文化心理学などを援用しないと日本にそのままは適用しきれないんじゃないかと…
 でも、陪審員制度の大先輩国での知見なので、鋭意参考にはなる。

科学の本興味深いことに.外見は.あらゆる法廷において問題となる。これは,魅力バイアスによるものである。
 ハロー効果と呼ばれる現象によって.人は無意識のうちに,身体的に魅力的な人々をポジティブな性格と結びつけようとする傾向がある。

科学の本彼らはこの当事者がなぜ自分と同じようにできなかったのかを考え始める。
 つまり,「この当事者は.なぜ(想像上の)私のようなスーパーヒーローではなかったのか,そして.その状況から無傷で抜け出すことができなかったのだろうか?」と。

科学の本陪審員たちに,正しい判断であるという自信がない場合,つまり証拠がどちらか一方に特に有利というわけで、はないと考えるとき,彼らは,現在あるがままにそのものを置いておくことを望む。




『なぜ無実の人が自白するのか DNA鑑定は告発する』
 スティーヴン・ドリズィン, リチャード・レオ  ほか
 日本評論社

●名張毒ぶどう酒事件の弁護にたずさわる弁護士が、インターネットで資料を探す中、たまたま刮目すべき海外の論文に巡り会った。
 アメリカの著者に連絡を取ったところ、「名張毒ぶどう酒事件」の判決に対して、それはおかしいではないかと、わざわざ「奥西勝氏の自白に関する法廷意見書」まで作製してくださったという。
 その元論文の全訳、そして「法廷意見書」を、すべて収録した本が、これだ。

こちらで紹介
→●本『なぜ無実の人が自白するのか DNA鑑定は告発する』



『裁判員のための記憶と証言の心理』
 榎本博明 おうふう

●取っ付きに大変手軽で便利な小冊子。
 軽い本だからといってあなどるべからず。恐い要点はしっかり書いてある。

こちらで紹介
→●本『裁判員のための記憶と証言の心理』




『自白の心理学』 浜田寿美男 岩波書店

●「自白」というものがはらむ危うさいいかげんさのスゴさ!
 この本を読まずして「自白」の是非を語る事なかれ!

科学の本「犯人になる」という心理は一見、常軌を逸しているようにみえる。しかし無実の人が嘘で自白するとき、ほとんどがそうした心理状態に陥るものだ。常軌を逸しているのは被疑者ではなく、彼の置かれた状況なのである。


 浜田さんは元は子供たちの心理を研究する人だったのだけれど、ひょんなことから日本の冤罪(無実の罪)問題にとって大変大事な「やってもいないのに自白してしまう状況と心理の研究」の第一人者として有名になっちゃったんだ。

浜田寿美男●本 『子どものリアリティ学校のバーチャリティ』
浜田寿美男●本 『心はなぜ不自由なのか』
浜田寿美男●本 『ロボットの悲しみ コミュニケーションをめぐる人とロボットの生態学』




『カルト問題と公共性 裁判・メディア・宗教研究はどう論じたか』 
 櫻井義秀
 現代宗教文化研究叢書 北海道大学出版会

●立場上、カルト問題とがっぷり取り組まねばならなかった大学教授の、回顧録的カルト問題総括本。

こちらで紹介
→●本『カルト問題と公共性 裁判・メディア・宗教研究はどう論じたか』 櫻井義秀



『現代社会を社会心理学で読む』
 永田良昭 ナカニシヤ出版

●一般の人が読むことを前提としていないような、専門家向けの、かなり小難しい本。
 「裁判員裁判のような集団意思決定方式だと、あんましベストな判断を期待できないみたいだよ」、みたいな重要な指摘も、小難し〜く書かれてたりします。

こちらで紹介
→●本『現代社会を社会心理学で読む』


おまけ



 →『ミニ特集:犯罪をめぐる心の研究の本』
 →『ミニ特集:犯罪や不正行為とヒト心理の本』
 →『ミニ特集:刑務所と厳罰化の影響を考える本』

 →『ミニ特集:日本の罪と罰についての本』
 →『ミニ特集:日本の罪と罰についての本 2』
 →『ミニ特集:日本の罪と罰についての本 3』


 



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