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科学な本のご紹介:  ミニ特集:遺伝子バイテク時代と差別

科学に佇む書斎
【2014/12/09】


『完全な人間を目指さなくてもよい理由 遺伝子操作とエンハンスメントの倫理』
 マイケル・サンデル

●ひどい邦題にされているけれど(サンデル先生もこれには困ったのだそうだ)、「白熱授業」で有名なサンデル先生、生命倫理・医療倫理を語る。

科学の本設計して子どもを聾(ろう=聴覚を用いずに生きる人)にすることは不正だろうか。もしそうならば、何がそれを不正とするのだろうか。それは、聾であることなのか、それとも、設計か。

   ↑
先天的に聴覚が機能しない人たちは、「ろう文化」という独自の文化圏で育っていることが少なくない。
 →『ミニ特集:手話と「ろう文化」』

アメリカのろう文化に属するレズビアンのカップルが、耳の聞こえる子よりは、耳の聞こえない子が欲しいとして、 精子バンクを使って「聴覚障害のある子」を選んで産もうとしてひところ騒ぎになった
上の「設計(計画通りの子を作る=デザイナーベビー)」のお話は、それを踏まえての、問いかけ。



『自閉症遺伝子 見つからない遺伝子をめぐって』
 ベルトラン・ジョルダン

●フランスならではのヘンテコ事情に日頃悩まされている遺伝子診断関係の専門家が、皆さんちょっとはキッチリしたところを把握しておいてくださいよと、現状の研究や治療、遺伝子診断の限界と心構えなどについて、いろいろ語ってくださいます。

こちらで紹介
→●本『自閉症遺伝子 見つからない遺伝子をめぐって』



『遺伝子万能神話をぶっとばせ 科学者・医者・雇用主・保険会社・教育者及び警察や検察は、遺伝がらみの情報をどのように生産し、操作しているか』
 ルース・ハッバード&ウォールド

●表題どおり、けっこうゲビゲビにとんがった、微妙に扱いにくい内容の本だけれど、数々指摘されるような迷信が日本でも跋扈してしまっているのも事実。

こちらで紹介
→●本『遺伝子万能神話をぶっとばせ』



『人種は存在しない 人種問題と遺伝学』ベルトラン・ジョルダン

●「黒人用」として認可されてしまった医薬品バイディルのたいへん困った構造的問題をはじめとして、「人種」ファンタジーが科学言説と相俟ってしょーもないことになってしまう懸念について、遺伝学者の立場から丁寧に語りかけてくる佳作。

こちらで紹介
→●本『人種は存在しない 人種問題と遺伝学』

 →『ミニ特集:遺伝の病のミステリー』
 →『ミニ特集:遺伝と病、当事者と専門家の心構え』
 →『ミニ特集:遺伝医療と倫理あれこれ』

 




このページ 『ミニ特集:遺伝子バイテク時代と差別』 は以上です。
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本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
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