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科学な本のご紹介:  ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム

科学に佇む書斎
【2012/01/26】



鍵盤黒アイコン『ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム』

ピアノ奏者とは、こんなにも研究しがいのあるいきものだったのか!
昨今の演奏がらみ研究についての各種論文を、潤沢ながらもきれいに調律し通して、気負わずすんなりと目から聞きこなせる良い科学読み物に仕上げられている。

科学の本失音楽症といって、音のピッチ(高さ)の違いが判別できない、つまり音楽を適切に感じとれない疾患があります。
 北米やヨーロッパでは人口のおよそ4%の人が失音楽症だと言われていて、会話などの日常生活には支障がないのですが、自分や周りの人の歌声を聴いていて、音がはずれていても、それに気づくことができません。

科学の本自閉症の患者の方の中には、実際の言葉の語尾が上がっているのに、脳幹は語尾が下がっているように音を処理してしまうなど、脳幹で言葉のピッチの情報を正しく処理できないために、話し言葉が疑問文か肯定文かどうかの聴き分けが困難になることがあります。

科学の本音楽を聴いてゾクゾクするときに働く脳部位は、食事や、非合法ドラッグの摂取、性的な刺激によって快楽を感じるときに働く部位と同じだったのです。
 つまり、「島 とう」、眼窩前頭野、腹側線条体といった「報酬系」と呼ばれる脳のネットワークを形成する部位です。

科学の本私たちの耳は、同じ分だけ音量を変えたとしても、音が大きくなったときのほうが、小さくなったときよりも「音量が大きく変化した」と感じるそうです。

科学の本脳卒中で話すことが困難になった患者さんに対して、歌を歌ってもらうリハビリ(MIT メロディック・イントネーション・セラピー)をおこなうと、損傷していない脳の部位が変化することによって、言葉を話す機能が回復することも知られています。





   ↑
過度の練習などで神経がこじれるフォーカル・ジストニアは治りづらく、早期発見で手当しないと演奏者にとって大変な事態になるわけで…(本書に詳しく書かれています)
 


『ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム』
 古屋晋一
 春秋社
 


演奏技能が特に伸びやすいのは小学校高学年まで、という話は、スポーツなどの身体能力の伸びの研究でも言われてるよね。
読み心地のすてきな、脳と演奏の科学本。

 →『ミニ特集:音の科学や聴覚を語る本』
 →『音楽を習うと人生どのくらいお得度合いが向上するか』

 



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本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
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