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科学な本のご紹介:  ミニ特集:昔の日本の本 近代と創作

科学に佇む書斎
【2014/11/23】

千本組始末記
『第七の天』
『伊東忠太動物園』
『千本組始末記 アナキストやくざ 笹井末三郎の映画渡世』


●書影
『第七の天』
 牧逸馬(1928年の作品)

●昭和3年に記された、我々が生まれる前の時代に著された日本のミステリー小説。
 大正モダンが関東大震災を食らって「科学」「技術」「未来」が轟沈した、その5年後の世界です。
 そしてこの作品の3年後、「満州事変=15年戦争」が始まり、第二次世界大戦へと転がり落ちていく。

科学の本宗教は外部の怪異に対して自分を適合(アジャスト)させようとする涙ぐましい勤労だから、これほど「物」が複雑化しているこんにち、われわれはいっそう多くの宗教的片鱗をわれわれのまわりに見出さなければならないのだ。

科学の本この科学時代の近代人ほど、わるく安直に満足しきったたましいは歴史始まって以来ないではないか。

科学の本あんまり安価な智識に満足して、科学によって四六時中自分たちが創造しつつあるこの近代的のものの怪を軽く見ないがいい。


「復興」で未来が語られ、挫折と高揚がないまぜに社会が大きく変わりゆく、その当時の猥雑かつ最先端に震える空気が、スチームパンクのような今に通じる敏感なセンスで語られる。

 90年前の作品『第七の天』。
 発掘してみないか。




 

『伊東忠太動物園』
 藤森照信,増田彰久 筑摩書房

科学の本スペインなどの教会で入口回りにある印象深い図像:これらが刻まれた時には、人々はそれらの図像が語る豊かな物語を記憶していたはずだが、その後のキリスト教神学によって消毒され、今は名も意味も分からなくなってしまった。



●とっても不思議な建築意匠で知られる明治〜昭和の建築家、伊東忠太。
 その、ものっそいタモリ倶楽部ウケしそうな不思議動物像の部分だけを写真集にまとめてしまったオモシロ建築本がコチラ。
 
クリエイティブ・コモンズから伊東忠太作品
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credit: loveGargoyle via FindCC

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credit: loveGargoyle via FindCC

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credit: loveGargoyle via FindCC

●西洋でも東洋でもない伊東忠太による不思議動物!
 こんな造形が一橋大学やら梅田駅やら伊東忠太が設計した建造物のあちこちにあるんだよ。
 本書には各地の建築写真のみならず、伊東忠太が描いたモノノケの素描も収載されていて、小さい頃から幻を「見て」いたという伊東忠太のファンタジービジュアルおもしろい!



『千本組始末記 アナキストやくざ 笹井末三郎の映画渡世』
 柏木隆法

●長らく絶版状態で、古書価格が高騰していた幻の「リアル有頂天家族」、京都映画業界のスゴ取材記録が復刻で再登場!

こちらで紹介
→●本『千本組始末記 アナキストやくざ 笹井末三郎の映画渡世』

 →『ミニ特集:昔の日本の本』
 →『ミニ特集:昔の日本の本 2』
 →『ミニ特集:昔の日本についての本:近代-1』
 →『ミニ特集:昔の日本についての本:近代-2』
 →『ミニ特集:昔の日本についての本:近代-3』
 →『ミニ特集:昔の日本についての本:近代-4』
 →『ミニ特集:昔の日本の本 近代と創作』


 



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