このサイトの中を     2016年選り抜き10冊     2015年選り抜き20冊 

科学な本のご紹介:  柿渋 ものと人間の文化史

科学に佇む書斎
【2003/12/20】



科学の本『柿渋 ものと人間の文化史』

柿渋スゴイ!
柿渋グッズを宝物にしたくなる!kira

科学の本昭和四十年頃までは、延縄の幹糸などの綿糸・麻糸製のものは柿渋で染められていた。
 幹糸は直径80cmから1mの柿渋の入った桶の中に浸け、その後、乾燥させる。これを二回はくりかえす。こうすると丈夫になるだけではなく、水切れがよくなる。

科学の本100本の和傘(雨傘の場合)を作るには、「張り」の工程で一升の柿渋、そして「油引き」の工程では六合の柿渋が使われ、「油引き」の方がやや濃度の高い柿渋が用いられる。

科学の本種子島の一部では、昔、漁網を豚血で染めたことがあったという。沖縄方面で漁網染色に豚血がかなり使われていたことと合わせ考えると、種子島も琉球文化の強い影響をうけていたことが推察される。

科学の本岩手県稗貫郡大迫町:身のまわりの、水に触れる木製品のほとんどに柿渋を塗っていた。
 椀についていえば、紅殻(べんがら)と漆、紅殻と柿渋、柿渋だけの三種類の塗りがあり、その椀の塗りを見ればその家の経済状況がわかった。「紅殻と漆」は上層の家であり、村の三割がこれにあたり、できあがったものを漆器として購入していた。
 村の七割は木地椀を購入して、紅殻や柿渋を自分の家で塗っていた。

科学の本京都の「渋新老舗」の水谷ふじゑ氏によると、禅宗の僧侶の麻製の黒衣は柿渋で染められたという。柿渋染めにより、長持ちするだけでなく、けば立ち防止にも効果があったようである。

科学の本「柿渋染紙衣陣羽織」の身丈は135センチで、上杉謙信所用の八領の陣羽織の中では最も長く、前身幅・後見幅も最も広いが、重量が600gと最も軽い部類に入る。





『柿渋 ものと人間の文化史』
 今井敬潤
 法政大学出版局
 


漁網 釣り糸 衣服 寝具 食器 鞄 傘 団扇 友禅染 浮世絵ほかの印刷 建築塗料 酒造や醤油造り 内服薬 マムシの解毒…
古来から、日常的に活用されまくっていたシブガキほんとスゴイ。ビックリ。kira

…だのに、「柿渋」で検索すると石鹸やシャンプーばかり出てくるのはなぜ… 
(この本にはそのような使用法は登場しなかったような気がする)



 →『ミニ特集:植物をメインに科学する本』
 →『ミニ特集:植物を科学する本』
 →『ミニ特集:昔の日本についての本 その1』

 



このページ 『柿渋 ものと人間の文化史』 は以上です。
ネットで拾えるのはちょびっとの情報だけ 
本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
極上の読書体験を
2010年開始。
2013年に突如運営上の問題に見舞われましたが、 皆さんからの支えをいただき、 生き延びることができました。
→2013年の存続の危機
→カンパ応援の数々
その後もTwitter周辺のネット環境激変荒波はハンパなく、かろうじて踏ん張る日々が続いております。

Twitter:@endBooks
botではなく手動です。

連絡窓口:メールフォーム


マジです!感謝です!

便利です!yata


メニュー

科学の本 読書に便利なリンク集
┗ 図書館ネットや
  安い古書情報



科学に佇む3000冊
●twitter 科学に佇む











科学に佇むの今読んでる本