このサイトの中を     2016年選り抜き10冊     2015年選り抜き20冊 

科学な本のご紹介:  水子 中絶をめぐる日本文化の底流

科学に佇む書斎
【2006/02/06】



泰聖寺_水子地蔵尊6『水子 中絶をめぐる日本文化の底流』

間引き、中絶、水子、生まれ直し。
日本に暮らす人々がどのような観念を持って儚い命を遇していたのか。
異国の人から異国に向けて発せられた日本情報は、日本の読者からしても美しく、たいへん読みやすい。

科学の本立川流の信徒は儀式と称して性こうを行い、人間の頭骸骨や精液とあい液(ちつ内分泌物)をその儀式に用いたので、学者僧たちは立川流を日本で正規の仏教の一派と認めることに強い抵抗を感じたのだ。

科学の本70歳(古希)で一種の生き仏とみなされてから以降、人間から徐々に解放され始める。その際、老衰や物忘れがその過程の証拠とされ、人が神仏の世界に少しずつ再入していく印だとされた。

科学の本「生まれる」ということは、実のところ神仏の世界から少しずつ離れて人間界に入っていくこと、世俗的なもののなかへと誘導され、神聖な次元から少しずつ離れていくことである。

科学の本中世の日本では子どもは「他界性」をもつと感じられていた。これを証示するのは、まさに子どもの遊び心という、真剣で本質的には世俗的な大人の世界の仕事や生産に何ら寄与することのない姿であった。この意味で子どもの「遊び心」は高齢者の老衰や惚けと構造的に等しく、どちらもこの世ならざる姿を積極的に暗示するものだった。

科学の本江戸時代の日本人は間引きを_しない_のなら、何か不幸な事態が起こるものと理解していた。間引きは水田でも、また家庭でも求められていた。





『水子 中絶をめぐる日本文化の底流』
 ウィリアム・ラフルーア
 青木書店


なお、「水子供養」の習俗というか、流行は、1980年代以降、韓国にも飛び火して定着しているよ、というお話は
→●本『出産の民俗学・文化人類学』魯成煥「海を渡った日本の水子供養 -- 民間信仰の日緯比較」
で読めたりします。


泰聖寺 水子地蔵尊 泰聖寺 水子地蔵尊
作者 Nishikawa.asd [CC BY-SA 4.0], ウィキメディア・コモンズ

 →『ミニ特集:民俗学系の本はこんなにいろいろ 』
 →『ミニ特集:妊娠やお産の文化・社会面についての本』
 →『ミニ特集:日本人の死の民俗学』

 



このページ 『水子 中絶をめぐる日本文化の底流』 は以上です。
ネットで拾えるのはちょびっとの情報だけ 
本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
極上の読書体験を
2010年開始。
2013年に突如運営上の問題に見舞われましたが、 皆さんからの支えをいただき、 生き延びることができました。
→2013年の存続の危機
→カンパ応援の数々
その後もTwitter周辺のネット環境激変荒波はハンパなく、かろうじて踏ん張る日々が続いております。

●twitter @endBooks
botではなく手動です。

連絡窓口:メールフォーム


マジです!感謝です!

便利です!yata


メニュー

科学の本 読書に便利なリンク集
┗ 図書館ネットや
  安い古書情報



科学に佇む3000冊
Site map : 科学に佇む