このサイトの中を     2016年選り抜き10冊     2015年選り抜き20冊 

科学な本のご紹介:  ミクロの森 1m2の原生林が語る生命・進化・地球

科学に佇む書斎
【2013/08/04】



科学の本『ミクロの森 1m2の原生林が語る生命・進化・地球』

2013年ピュリッツァー賞最終候補作品
全米アウトドア図書賞 受賞
リード環境図書賞 受賞

森の一角のエリアを日々観察に訪れては、深く広い知見を綴り披露する観察科学エッセイ集
短編がたっくさんでどこからでも読みやすい上、どれもこれも科学的に手抜かりのない素晴らしい読みごこち。
自然科学世界を彩なす思考思索にどっぷりひたれます。

科学の本大型の肉食動物が多種存在するという事実は、草食動物が豊富な証拠だ。大型の捕食動物の化石が多いというのは、植物が大々的に食されていたことを強く裏づけている。

科学の本ハリガネムシには体の内側からかかる圧力があって、それによって膨らむ体を筋肉が逆に引っ張るせいで、突然ギクっと動いたり身もだえしたりするのである。こんなふうに動く生き物はほかにはいない。

科学の本冬の間中、コガラは筋肉を熱ポンプのように使い、気温が低くて自分が活発に動いていないときには身体を震わせる。コガラの胸にある厚い飛翔筋が主要な熱源である。飛翔筋は鳥の全体重の約四分の一を占めるので、身震いによって温かい血液の大きな流れができる。

科学の本人間の体は通常、摂氏37度くらいに保たれている。体温がほんの数度下がって34度になると、精神錯乱が始まる。30度まで下がれば、内臓は機能が停止する。


 ┗ 脇の下の温度とかじゃなくて深部体温の話です。

科学の本コガラの目は、私の目よりもたくさんの色を認識することができる。私は曼荼羅を、三種類の色覚受容体をもった目で見ており、三原色と三原色をかけ合わせてできる主要な四色を認識するが、コガラにはそのほかにもう一つ、紫外線を感知する色覚受容体がある。それによってコガラは、四つの原色と11種類のおもだったかけ合わせを認識し、その色覚は、人間には体験することはおろか想像すらできないほどの拡がりをもつのである。

科学の本哺乳類のほとんどは、手の平、あるいは唇のまわりにしか汗をかかないし、齧歯類は全く汗をかかない。おそらくは、体が小さいのでことのほか脱水状態になりやすいのだろう。

科学の本外套膜の縁からなめるように伸びる色の濃い部分の形が不規則なのは、ナメクジの輪郭線をわからなくする役割があるのだ。

科学の本多様性こそが、あらゆる進化の基盤なのである。多様性がなければ自然淘汰も適応も起こらない。

科学の本自由になったハリガネムシは集団でいることを熱烈に欲し、何千匹ものハリガネムシが、ごちゃごちゃの糸の塊となって交尾する。この習性のおかげでハリガネムシは「ゴーディアンのミミズ」というニックネームをもっている。


※ 「ゴルディアスのミミズ」
 リンク ゴルディアスの結び目 The Gordian Knot - Wikipedia

三編みハリガネムシを水に放り込んだchiaki_1758さん

 
著者さんの実際の観察風景

リンク The Forest Unseen by David Haskell - Book Trailer





 


『ミクロの森
 1m2の原生林が語る生命・進化・地球』

 デヴィッド・ジョージ・ハスケル
 築地書館
 


この本は、2014年に拝読した400冊中のベスト5に入るお気に入りです。

 →『ミニ特集:環境や生態系を考える本 日本』
 →『ミニ特集:環境や生態系を考える本 日本-2』
 →『ミニ特集:環境や生態系を考える本 海外』
 →『ミニ特集:生態系のミジンコ先生 花里孝幸』

 



ネットで拾えるのはちょびっとの情報だけ 
本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
極上の読書体験を
2010年開始。
2013年に突如運営上の問題に見舞われましたが、 皆さんからの支えをいただき、 生き延びることができました。
→2013年の存続の危機
→カンパ応援の数々
その後もTwitter周辺のネット環境激変荒波はハンパなく、かろうじて踏ん張る日々が続いております。

Twitter:@endBooks
botではなく手動です。

連絡窓口:メールフォーム


マジです!感謝です!

便利です!yata


メニュー

科学の本 読書に便利なリンク集
┗ 図書館ネットや
  安い古書情報



科学に佇む3000冊
●twitter 科学に佇む











今読んでる本


応仁の乱

人体600万年史

たたかう植物

氷河期以後