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科学な本のご紹介:  ミニ特集:宇宙人&UFO神話

科学に佇む書斎
【2014/09/03】

UFOとポストモダン_UFO
『人類はなぜUFOと遭遇するのか』
『UFOとポストモダン』
『オカルトの帝国 1970年代の日本を読む』
『オカルトの惑星 1980年代、もう一つの世界地図』
『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』



『人類はなぜUFOと遭遇するのか』
 カーティス・ピーブルズ Curtis Peebles
 翻訳:皆神龍太郎 ダイヤモンド社

●前世紀後半に大流行したUFO言説の変遷を追った古典&労作。
 調べ、まとめあげる苦労だけでなく、出版後のビリーバー(信者)対応にも多大なしんどさがあったろうことも忍ばれる。

 というか、今ネット上に顕在化している各種「陰謀論者」を考察する上で、とてもとても参考になるご本になるという時代が来ておりますなう。
 懲りない人類温故知新っ。

科学の本空飛ぶ円盤神話が生まれたのは、一九四七年のことであった。だが、円盤に一般大衆が抱く思い込みやその態度といったものが、より明確な形をとってきたのは、一九四八年から四九年にかけてのことであった。
 というのは、後に三大クラシックと呼ばれるようになる、円盤目撃の三大「古典」事件が発生したのが、一九四八年のことだったからである。

科学の本『未知との遭遇』によって異星人の姿形は明確に決定づけられた。映画の中で彼らは、小さな体に大きい頭、そして斜めに吊り上がった黒い目をして、皮膚は明るいグレーに描写されていた。

科学の本ミューティレーションは動物が行うには、あまりに正確過ぎる「外科手術」のような切り口という主張もされていたが、多くの動物の歯が残す切り口もまた、ナイフと同じくらいスムーズなものなのであった。

科学の本ミューティレーション神話の盛衰は、アメリカ社会の不信と正確に合致していた。ウォーターゲイト事件の1973年に社会の注目を引き、ニクソン辞任の1974年晩夏にピークに達した。



※ 家畜の死体を「宇宙人がさらって解剖したものだ、これはUFOによる「キャトル・ミューティレーション」だ!」と信じこむ人が続出した。
 1970年代に日本でも(テレビ番組のせいで)大流行した。ほんとした。



好評につき、文庫版が出ています:文春文庫





 
■ オカルトが大ブームになった前世紀後半の日本を考える


『UFOとポストモダン』 木原善彦
 ┗ かつてテレビ経由で一世を風靡した「UFO言説」、アブダクション、キャトルミューティレーション・・・
 これら宇宙人系言説が人口に膾炙していった経過と機序を考察してみた一冊。





『オカルトの帝国 1970年代の日本を読む』
 ┗ いま権力を握っている連中が、どんな妄想と右往左往の中をねじれながら育ってきたかをさらっと見渡すのに便利。
 そして今の我々も、まもなく同様に好きにつつかれ笑われることを肝に銘じておこう。

科学の本一柳廣孝 ”消費されるオカルト 1970年代:この段階に至ってオカルトは、もはや怪奇や恐怖ではなく、子どもを主体とした積極的な消費対象として相対化されたのだった。”

科学の本清水潤 ”『妖怪なんでも入門』は「妖怪をみていると昔の人の気持ちがよくわかる」などと妖怪の民俗学的価値を声高に称揚することで、「妖怪」に単なるキャラクター以上の(学術的な?)権威を付与した。”

   ↑ 
上の『オカルトの帝国』は70年代、
下の『オカルトの惑星』は80年代
   ↓


『オカルトの惑星 1980年代、もう一つの世界地図』
 ・1960年代の〈秘境〉と「学術調査」
 ・オカルトの揺藍としての人類学
 ・邪馬台国と超古代史
 ・デニケン・ブームと遮光器土偶=宇宙人説
 ・救世主メシアとしての宇宙人像
 ・児童虐待とオカルト
ほか。
こちらで紹介
  →●本 『オカルトの惑星 1980年代、もう一つの世界地図』



『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』
 スーザン・クランシー 早川書房

● 名作。
 精神的な渇望を満たす救済物語としての、宇宙人と「アブダクション」。
 この本にはヒト心理解読のチップス、それも汎用性の高いヒントが潤沢に詰まっておりますよ。

科学の本アブダクティー(宇宙人信者)は確信している。客観的な証拠の有無に関わらず、自分が信じるものを信じている。自分の体験と信じ込みが正しいことを、信者と確認しあっているだけなのだ。

  ↑ いるよね。マジ今ネット上にいるよねこゆの。

こちらで紹介
  →●本 『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』


 →『ミニ特集:日本の社会変化を語る本』
 →『ミニ特集:日本の社会変化を語る本 2』
 →『ミニ特集:日本の社会に旧世界が見える本』
 →『ミニ特集:社会一般 サブカル』
 →『ミニ特集:サブカルとヒトの社会を考える本』

 



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