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科学な本のご紹介:  死の儀法 在宅死に見る葬の礼節・死生観

科学に佇む書斎
【2008/05/01】



座敷『死の儀法 在宅死に見る葬の礼節・死生観』

沖縄圏の葬送習俗、中国における葬送の変化、日本の在宅死、脳死、火葬の科学、若人と高齢者の死生観…
多様な分野の専門家が、さまざまな論考を寄せてくれている。

科学の本塩月亮子 ”鳥や蝶、蛇などはマブイ(魂)を運ぶものと見なされ、それらが家に入って来た時には祖霊のシラシ(知らせ)と受け取り、ユタに慰撫儀礼の施行を依頼したり、ハマウリー(浜下り;自宅を出て海岸に下り、数日間生活すること〕という浄化儀礼などを行う慣習がある。”

科学の本寺澤昇久 ”死亡者数が100万人として、火葬1体につき灯油を50リットル消費した場合、排出される二酸化炭素の量は125キロトン。日本全体の排出量のうち0.1%を火葬が占めることになる。
 なお、燃料を天然ガスにすれば、灯油に比べて二酸化炭素の排出量を3割減らすことができる。”

科学の本小島摩文 ”かつては、他人の家を訪ねる時は戸を開けてから声をかける。すなわち玄関は公の場であった。玄関は特別な時の出入り口で、普段は訪ねて来た者も出入りや話は縁側からするのが常であった。”

科学の本小松和彦 ”かつて人は「現世」と「他界」のふたつの世界をもち、「死」はその通過点であった。ところが、今では「死」は終着点となっているという。将来の日本人は「他界」を回復できるのだろうか。”





『死の儀法 在宅死に見る葬の礼節・死生観』
 近藤功行・小松和彦 編
 ミネルヴァ書房
 


論者各人各様で、多岐にわたりいろいろ見渡せる反面、紙数が足りずエッセンスみたいな記述になっているものもあって、ちょっと残念かも。

目次から抜粋:
与論島の在宅死をめぐって
死霊と安らぎ感
招魂儀礼から見る漢族の死生観
秋田県北部における巫者と地域住民の諸相
白い着物に見る死生観
散骨や樹木葬を行う人々と与論島の人々の考え方の相違
東京における葬儀空間の移動
葬法の物質科学
火葬による地球温暖化
日本人の平均余命の推移
死生観の加齢変化
死生観の機能
日本における先端医療技術をめぐる最近の動向
死の外在化
遺体処理の工業化 …


 →『ミニ特集:日本人の死の民俗学』






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