このサイトの中を     2016年選り抜き10冊     2015年選り抜き20冊 

科学な本のご紹介:  カクレキリシタンの実像 日本人のキリスト教理解と受容

科学に佇む書斎
【2014/01/30】

大浦天主堂wikimediaキリシタン

科学の本『カクレキリシタンの実像 日本人のキリスト教理解と受容』

隠れキリシタンの末裔さんが、鋭意カクレキリシタンの昔、今、そしてこれからを紹介してくれる、いわば当事者研究の粋。



科学の本ここでいうカクレキリシタンとは、江戸時代のキリシタン弾圧下で、キリシタン信仰を継承してきた人々のことではありません。
 明治に入ってキリシタン禁令の高札がおろされ、信仰の自由が認められたのちも、仏教の仏様も、神道の神々や民俗神も、そして先祖代々伝わるキリシタンの神々もそれこそ三位一体の神様のように拝み続けて今日に至っている人々のことです。

科学の本宣教師が布教に赴いたところでは多くの奇跡による信仰治療が施され、多数の人々が救われたという記録が残されています。
 たとえば聖水やロザリオ、十字架・十字の印や聖遺物、称名やオラショなどによって悪魔祓いが行われ、奇跡的に病が治り救われたというものですが、それは巫女や山伏や陰陽師などによって行われていた加持祈祷や呪術といった習俗と変わるところがありません。

科学の本カクレキリシタンは自分たちがキリシタンであることを隠すために、仏教徒や神道の氏子を装って_隠れている_のではなく、カクレキリシタンの神様を誰かに見せたりすれば災い(タタリ)があるかもしれないとか、拝んでも効き目がなくなることを恐れて_隠している_のです。

科学の本17世紀中頃から日本には一人の宣教師もいなくなりました。そのような状況下で、幕末まで230年以上にわたってその信仰は正しく伝承され、仏教や神道はキリシタン信仰を守るための隠れ蓑にすぎないとはっきり自覚できていたというようなことは、とうてい正しい歴史認識とは考えられません。

科学の本カクレキリシタンにとって大切なのは、先祖が伝えてきたものを、たとえ意味は理解できなくなってしまっても、それを絶やすことなく継承していくことなのです。

科学の本 迫害下の日本に潜入した宣教師たちの目的は、日本信徒の世話をするためでしたが、個人的には死を恐れずというよりは、むしろ殉教したくてそのような行為に及んだ確信犯といってもいいでしょう。
 なぜその当時の宣教師たちは殉教したがったのか。それは殉教者は100%天国への道が約束されていたからです。


死後に希望があると見做してしまうと、ヒトは…




大浦天主堂wikimediaキリシタン
1864年に撮影された大浦天主堂の写真
See page for author [Public domain], via Wikimedia Commons
 


『カクレキリシタンの実像 日本人のキリスト教理解と受容』
 宮崎賢太郎
 吉川弘文館
 








これはぜひ、東北における民間信仰の事例『隠し念仏』と読み合わせてみて欲しい。
→●本『隠し念仏』  門屋光昭 民俗宗教シリーズ 東京堂出版

 →『ミニ特集:宣教師の世界むかしむかし』

 →『ミニ特集:キリスト教』
 →『ミニ特集:聖書考古学』
 →『ミニ特集:多方面からキリスト教をさぐる本』
 →『ミニ特集:科学とキリスト教』
 



ネットで拾えるのはちょびっとの情報だけ 
本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
極上の読書体験を
2010年開始。
2013年に突如運営上の問題に見舞われましたが、 皆さんからの支えをいただき、 生き延びることができました。
→2013年の存続の危機
→カンパ応援の数々
その後もTwitter周辺のネット環境激変荒波はハンパなく、かろうじて踏ん張る日々が続いております。

Twitter:@endBooks
botではなく手動です。

連絡窓口:メールフォーム


マジです!感謝です!

便利です!yata


メニュー

科学の本 読書に便利なリンク集
┗ 図書館ネットや
  安い古書情報



科学に佇む3000冊
●twitter 科学に佇む











科学に佇むの今読んでる本