ソーシャル無法地帯


『ソーシャル無法地帯』
ソーシャル・ネットワークでは、多くの人々が当然のごとく、自分が自分の映画の主人公であると思っている。
オンライン上の自己像はウェブ上に存在するあなたの生活の残骸からつくられている。あなたに関する重要な決定(個人情報含む)はその歪められたイメージにもとづいている。
ウェブライニングによって集められた情報はしばしば一般の人々に売られる。そして求職で、ローン審査で、縁組で、刑事裁判で、あなたの努力を妨害することになるかもしれない。
犯罪者も、「休暇」という言葉を含むつぶやきをチェックして盗みに入る家を見つけることから、殺人準備のために検索エンジンを利用することまで、あらゆることにウェブを使っている。
一般市民が誰かを有罪にする証拠を求めてソーシャル・ネットワークを探し回るとき、警官が捜査を行う場合と同じ問題が起きる。多くの無実の人々のプライバシーが侵害されるのだ。
ソーシャル無法地帯 / ローリー・アンドリューズ
たまたま図書館で手に取ったら、内容自体は興味深く読めたんだけど、節々で感じる「うーん、クラウズっぽい」感。
もはや「SNSを介した新しい社会と可能性」は、創作題材としては新しくもなんともないのね……はぁ、世界は速いな。
— おぎの しき (@shikiogino) 2014, 6月 5

『ソーシャル無法地帯』
ローリー・アンドリューズ
イースト・プレス

