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科学な本のご紹介:  裁判員のための記憶と証言の心理

科学に佇む書斎
【2009/12/02】



科学の本『裁判員のための記憶と証言の心理』

取っ付きに大変手軽で便利な小冊子。
軽い本だからといってあなどるべからず。
恐ぁぁぁい要点はしっかり書いてある。

科学の本重要なのは、目撃証言をしている本人が事後情報や質問に誘導されているなどとは思ってもいないのに、実際は誘導されてしまっているというところだ。本人の知らないところで記憶の変容が生じているのだ。

科学の本矛盾や不自然さをはらんでいた証言が、しだいに矛盾のない自然なものへとまとまっていったとしたら、事後情報に誘導されて記憶の変容(記憶のすり替え)が生じている可能性が疑われる。

科学の本複数名で共同再生する場合の方が、再生される情報量が多く、再生した内容に関する確信度も高くなる。
 正答ばかりでなく誤答に関しても共同想起の場合の方が確信度が高い。つまり、曖昧な記憶だったり、間違った記憶だったりしても、他の人と意見が一致することで、確信度が高まってしまうのだ。

科学の本目撃される事件内容に起因する要因には、凶器注目要因や情動喚起要因などがある。凶器なし条件では46%が正確に犯人を識別したのに対して、凶器あり条件では26%しか犯人を識別できなかった。
 それにしても気になるのが目撃証言の不正確さである。この実験で、凶器なし条件ですら正しく犯人を識別したのは46%、逆に言えば半数以上の目撃者は犯人の識別を間違えたのだ。

科学の本イギリスでは15%、アメリカでは25%%が被告の主張通り無罪となっているのと比べると、日本の無罪率0.2%は異常な低さと言うしかない。被告がいくら無実を主張しても、その主張はほぼ100%通らないのだ。






「有罪率99%以上」は「極めて異常」なのか「異常ではない」のか。
 この点についてはウィキの記述もご参照下さい(難しいよねー)
 リンク 刑事裁判の判決確定の比率の推移 Wikipedia





『裁判員のための記憶と証言の心理』
 榎本博明
 おうふう
 



ドリズィン●本 『なぜ無実の人が自白するのか DNA鑑定は告発する』
浜田寿美男●本 『自白の心理学』
と読み合わせて、自分や家族が無実の罪で投獄される日にそなえておこう。

 →『ミニ特集:記憶をめぐる研究についての本』
 →『ミニ特集:意識や記憶の本』
 →『ミニ特集:意識や記憶の本 2』
 →『ミニ特集:犯罪をめぐる心の研究の本』

 



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