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科学な本のご紹介:  アノスミア わたしが嗅覚を失ってからとり戻すまでの物語

科学に佇む書斎
【2013/10/14】



アノスミア『アノスミア わたしが嗅覚を失ってからとり戻すまでの物語』 

これはたいへん文才に恵まれた患者さん。
脳外傷を負い、嗅覚を失い、混乱の中、しんぼうづよく暮らしていく日々と、嗅覚障害についての医学・科学を綴っていく。

科学の本ステーキは暖めた段ボールと区別がつかなかった。塩味、甘味、苦味、酸味、そしてうま味。口に入った食べ物の味は、この五つを除き、すべて嗅覚でわかるものなのだ。

科学の本ハメル&ノーディン”嗅覚を失うと日常の事故のリスクが高まる。段ボールとハンバーガーの区別が難しくなるだけでなく、火災、腐敗した食物などの危険を知らせてくれる感覚も失われる。”

科学の本「心地のよい」香りがバックに漂う場所でのほうが、買物客が他人の落としたペンを拾ったり、細かい釣り銭を寄付したりといった行動が多くなった。

科学の本嗅覚の能力が高い人のほうが、人の感情にまつわるスキルも高いのだという。嗅覚が優れていると、共感能力も発達するということなのだろうか。

科学の本嗅覚のない人は調理と摂食に問題をかかえるほか、気分の変動に悩み、安全の感覚をおびやかされているという。うつ病も多いということも、意外には思わなかった。

科学の本うつ病の診断を受けている被験者たちは、健康な被験者たちにくらべて嗅覚がひどく低下していた。






 
アノスミア わたしが嗅覚を失ってからとり戻すまでの物語

『アノスミア わたしが嗅覚を失ってからとり戻すまでの物語』
 モリー・バーンバウム 著
 ニキリンコ 訳
 勁草書房
 


幸いにも、この著者の場合は徐々に嗅覚は回復していくのだけれど、本人の体験のみならず、さまざまな患者さんや専門家に取材しながら段階を踏んで回復していくその過程は、落ち着いた筆致でわかりやすく読み手の心にしっとり染みてくる。

翻訳はニキリンコさん(ツイッターでは「ニケ Lingko NIKI」名義)
ニキさんは自著もいろいろ出していらっしゃるプロの翻訳者さんです。


 → 『ミニ特集:匂い・嗅覚の本いろいろ』

 



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