神学部とは何か 非キリスト教徒にとっての神学入門
世の中を大きく動かす者たちが踏まえている常識を垣間見ておこう。異なる世界観との共存をこころしておこう。
ヨーロッパにおいては、神学部を持っていないと総合大学と名乗ることができない。というのは、神学以外の知、すなわち実学の「実」を支える「虚」の部分が必要だからである。
討論過程、これがディベートの本質だ。ディベートは決闘でありゲームである。神学的な議論は真理を探究しているわけではない。だいたい、論理的に正しい者が負けて、間違っている者が政治的に勝利するという傾向がある。
自信がない牧師たちが「牧師だけが独占する教会の神学」などという、誰のためにもならない遊びをやりはじめる。このような悪しき伝統を制止してこなかったから、日本においてキリスト教が「斜陽産業」になりつつあるのだ。
ユダヤ教にはカバラという思想があるが、その中にこのような知恵がある。「理屈の世界が積み重なると、必ず、理屈に反する世界がそれと同じだけ積み重なり、あるときパーンと破裂してしまう。」
過日、時間調節のために立ち寄った図書館で『神学部とは何か|佐藤優』新教出版社を読んだ。著者が神学生だった頃の神学部自治会の旗は黒旗だったことは、私のマルクスに記載があり知っていたが、著者らが描いた魚の絵と、ギリシャ語で記した「キリスト」の文字の下には「無政府共産」とあったそうだ。
— Xenmetsu (@Xenmetsu) 2013, 12月 12
カトリックは「教義(ドグマ)決して変えることのできない絶対に正しい考え」を持っていると理解しているが、プロテスタントはドグマは基本的に存在しないと理解している。それは神のみぞ知ると考えるからだ。・・『神学部とは何か』佐藤優:著・・同じキリスト教でも宗派が違うと、だいぶ中身が違う。
— GAIUS (@Reedman8000) 2012, 4月 1
佐藤優は、特に、問題意識が高く、地頭で考えるのが得意で、それがゆえに大学受験があまり得意でないような学生に、神学部を薦めている。 - 神学部とは何か/佐藤優
— Shinya Kanno (@ShinyaDaniel) 2010, 11月 1
『神学部とは何か 非キリスト教徒にとっての神学入門』
シリーズ神学への船出
佐藤優
新教出版社
『ミニ特集:キリスト教を見せる本』
『ミニ特集:聖書考古学』
『ミニ特集:宣教師の世界むかしむかし』
『ミニ特集:多方面からキリスト教をさぐる本』
『ミニ特集:多方面からキリスト教をさぐる本 2』
『ミニ特集:科学とキリスト教』