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科学な本のご紹介:  ミニ特集:民俗信仰をめぐる本 その1

科学に佇む書斎
【2013/09/07】

日本人はなぜキツネに
『日本人はなぜ狐を信仰するのか』
『なぜ日本人は賽銭を投げるのか 民俗信仰を読み解く』
『民俗宗教と救い 津軽・沖縄の民間巫者』



『日本人はなぜ狐を信仰するのか』 松村潔

● おもちゃ箱的博物屋さん。
 自然界との交信を仲介するキツネ。異界との接点。そこを軸に、多様な情報がコラージュのように開陳される。
 答や理論は期待せずに、思考のヒントを拾う目的でばらっと見てみると乙。

科学の本日本びいきだったラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は日本の「動物や自然力崇拝が廃れていない世界観」を積極的に理解しようとしたので、ハーンにとっての本国であるアメリカやアイルランドの人々から変人扱いされた。

科学の本出雲大社の場合も、ほとんどの人は大きな建物にお参りする。そしてこのうち一パーセントにも満たない人が、背後にまわってきて、スサノオが祀ってある崩れかけた小さな社の後ろにある岩肌に足早にやってくる。
 ┗ 神社は土地の裂け目に置かれる









『なぜ日本人は賽銭を投げるのか 民俗信仰を読み解く』 新谷尚紀

科学の本日本各地に伝えられてきた死の民俗は「何も思い残すことはない」という最期の言葉と穏やかな死に顔こそが理想であるとしてきた伝統の存在を知らせてくれている。

科学の本日本の伝統的な成女式というのは、大間知篤三や瀬川清子など初期の民俗学者が明らかにしたように、儀礼的な処じょ破棄という現代人にとってはきわめて衝撃的なものであった。

科学の本薫蒸というのも、もとは漢方薬の保存のためにキク科の多年生植物のオケラ(和蒼朮)を焚いて除湿乾燥させることを意味するもので、京都祇園の八坂神社で元旦未明に行われる白朮(おけら)祭はそうしたオケラの強い香りによる湿気・邪気払いの伝統を伝えている祭りである。

科学の本安芸の宮島、厳島神社に興味深い神事が伝えられている。御島廻(おしまめぐ)り式(しき)といい、神聖な神の島である厳島の周囲の七浦を船に乗って一巡し、浦々に祀られている七社の末社を巡拝するのである。
 そして、この御島廻り式の中で最も重要な神事が、七浦の末社の一つである養父崎(やぶさき)神社の前の海上で行われる御鳥喰(おとぐい)神事である。
 御師(おし)と伶人(れいじん)と呼ばれる神職二人が奉仕する神事で、粢(しとぎ)と呼ばれる米粉を海水で調整した神饌を海上に浮かべ、厳島の山林の中に棲む神烏(ごがらす)と呼ばれる神聖なカラスに供するのである。




科学の本歳暮もかつては大晦日に親元へする贈り物を指したが、それらは「年取り物」とか「年取り米」と呼ぶ地方があるように、もともとは相手の生命力を強くしてあげるものであった。

科学の本大晦日の年越しの晩は同時に年取りの晩であった。東日本では鮭、西日本では鰯(イワシ)を年取り魚と呼び、この夜の膳につけて、家族は揃って年を取るものとする地方が多かった。








『民俗宗教と救い 津軽・沖縄の民間巫者』 池上良正

科学の本「供養」とは、けっして破綻した関係を「結ぶ」ことだけをいうのではない。もちろん、単に「切る」ことだけでもない。「切りつつ結び、結びつつ切る」ところに、「供養」という行為の極意がある。

科学の本先祖であれ、うらみをもった動物や他人の霊であれ、一般に神や仏として祀られるような神格であれ、そうした目に見えない存在と、ある個人や家族との個別的なつながりが前提されている、という点である。そして、そうした個別的なつながりになんらかの破綻が生じたネガティヴな結果が、「因縁罪障」として受けとめられるようである。



日本人はなぜキツネに
→●本『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』



 →『ミニ特集:渦巻く沖縄』
 → ミニ特集:民俗学を読む本

 →『ミニ特集:礫川民俗学の本』
 →『ミニ特集:民俗信仰をめぐる本 その2』
 →『ミニ特集:民俗信仰をめぐる本 その3』





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