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科学な本のご紹介:  ミニ特集:LGBTとクィアな本 国内

科学に佇む書斎
【2015/09/05】


『職場のLGBT読本 「ありのままの自分」で働ける環境を目指して』
 柳沢正和, 村木真紀, 後藤純一 実務教育出版

●LGBT人権問題黎明期である現代日本で編まれた入門者用親切本。
 業務用ですので、おちゃらけたところはございません。きっちりかっちり基本的なところからじゅんじゅんと説いてくれます。
 職場に一冊、常備いかがですか。

科学の本調査によると人口の5%〜7%強(電通総研2012年、2015年)はLGBTだといわれます。13人〜20人に1人です。
 日本の苗字で多い「佐藤」「鈴木」「高橋」「田中」さんは、合計600万人いるといわれていますが、LGBTの推定人口はその数に匹敵する規模というわけです。もし、みなさんの周りに「佐藤」「鈴木」「高橋」「田中」さんがいれば、同じぐらいの確率でLGBTの友人、同僚、顧客、そして家族がいる可能性があるのです。





 

『LGBT‐日本と世界のリアル 現代思想 2015‐10』 青土社

科学の本田亀源五郎 ”2013年に世界28ヶ国を対象に行われた「LGBTの人を実際に知っていますか?」という質問に対して、全体では46%近くがイエスであったにもかかわらず、日本はわずか5%という低さだった。”

 ┗ カミングアウト率をここまで低く押さえ込んでいる社会的要因は何か。

科学の本岡野八代 ”家族イデオロギーはわたしたちの想念のなかだけでなく、社会制度、法制度にも組み入れられている。
 ケア関係を維持するための財を自ら賄う健全な家族は、税法、社会保障、その他さまざまな特権を与えられ、その一方で、ケア関係を維持するために公的なものに頼らざるを得ない者たちは、懲罰的ともいえる不利益と社会的熔印を被る。”

科学の本マイケル・ワーナー ”婚姻の平等を求める運動(同性婚)は、多様な家族の形態の法的承認を求める努力を減じさせ、より広範な法改革への方途を塞いでしまう。”

 ┗ 婚姻関係にない多様なケア関係は、なぜ範疇外に捨て置かれなければならないのか。
 婚姻関係という制度を強いる力学はなにを歪めているのか。求めるべきものは「同性婚」でいいのか。

●ほか、ロシアやイスラム圏でのLGBT事情など、多様な論考集。



『薔薇ひらく日を 「薔薇族」と共に歩んだ30年』 伊藤文学

●人目をしのび、怯え、親のために女と結婚し、絶望し、自殺、夭折、呪詛、諦観。
 あまりにも多くの人々の苦悩と悲哀が綴られる。
 時代によって自尊心を奪われた人々の近代史、ここにあり。





『薔薇よ永遠に 薔薇族編集長35年の闘い』 伊藤文学

●巻頭に収録された、美輪明宏氏の寄稿が超震撼もの。
 三島由紀夫の切腹の美学と『愛の処刑』評論ほか【美学】が前面に出ている模索考察エッセイ集。
 口絵には歴代の男色イラスト作品を潤沢に収載。





伝説の薔薇族編集長もツイッターを活用する時代!
 リンク伊藤文學 @barazoku_ito






 

『新宿二丁目の文化人類学 ゲイ・コミュニティから都市をまなざす』
 砂川秀樹 太郎次郎社エディタス

●記述内容は2008年当時のもの。
 この貴重な記録は、クラウドファンディングによって7年後の出版と相成る。

科学の本2000年には二丁目のゲイバーを中心として、「東京レインボー祭り」という名の祭りも開催された。
 各地の商店街で開催されるようなありふれたイベントのようでありながら、その場所に思い入れのあるゲイにとっては心揺さぶられるものであり、二丁目の変化を象徴づける祭りだった。

科学の本性的マイノリティのなかで、トランスジェンダーとゲイは、連続する部分もあるとはいえ、基本的には当事者意識もコミュニティも大きく異なっており、また直面する問題や経験も大きく違ってくる。

科学の本ゲイバーに関する記録自体が十分に残っておらず、情報が断片的であることから、その詳細な歴史を追うことはひじょうに困難である。現在ゲイバーと呼ばれるような店が、いつ東京に、そして新宿にできたのかということも明白ではない。



ゲイリー・リュープの→●本『男色の日本史 なぜ世界有数の同性愛文化が栄えたのか』についても、当時の男色についての見做しは正しいものなのかどうか、言及がある。



『クイア・スタディーズ』
 河口和也 思考のフロンティア 岩波書店

科学の本出雲まろうの『チャンバラ・クィーン』(パンドラ・現代書館 2002年)は、1950〜60年代日本のチャンバラ映画の数々をクイアな視点で読解した、秀逸なクイア批評である。

科学の本「きみが同性愛者なんだ。かわいそうに。でも僕はきみのこと、今までどおり好きだよ」
 こうしたリベラルな憐憫は「受容」ではない。
 「真綿で首を締める」がごとくに言われたほうの自己のプライドを傷つける。





『戦後日本女装・同性愛研究』
 矢島正見 編 中央大学社会科学研究所研究叢書 中央大学出版部

●たいへんまじめな研究書。資料豊富。

こちらで紹介
→●本『戦後日本女装・同性愛研究』


 → ミニ特集:クィアな海外本
 → ミニ特集:ジェンダー・性科学の本
 →『ミニ特集:日本のジェンダー・性科学の本』
 →『ミニ特集:日本の性習俗、男色文化』

 



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