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科学な本のご紹介:  ミニ特集:生命倫理と医療問題の本

科学に佇む書斎
【2013/08/31】

病院Messenger
『命は誰のものか』
『リベラル優生主義と正義』
『「なぜ」から学ぶ生命倫理学』
『逸脱する“病院ビジネス” NHK追跡!A to Z』



『命は誰のものか』 香川知晶

●生命倫理・医療倫理の先鋒集約を重ねてきた著者による丁寧な一冊。
 大上段でなく読み手目線で整理され、読み手目線でたいへん取っ付きが良く整理されている。コンパクトな新書の体裁も相まって、入門者向けの叩き台としてたいへんおすすめ。
 なんか大学での授業でこれ読めとか言われることが多いらしいですね。
 中級者には桜井徹『リベラル優生主義と正義』も併読お勧め。

科学の本ある医師は、インタビューに答えて、「アメリカ型の倫理観には、知性をもとに生命の価値を判断する傾向がある」と語っている。

科学の本可能な治療を実施しないことで(先天性障害でどっちみち遠からず死ぬとわかっている)新生児を死なせることには、どうしても割り切れなさが残る。
 アメリカの場合、その割り切れなさを親の多様な決定に押し込めることで、問題をやり過ごしているにすぎない。


あかりんまで…

 


『リベラル優生主義と正義』 桜井徹 

● 主要な論者&論点を、著者なりに濃く直球勝負で分類列挙してくれている。
 学際の場である倫理討議に於いて各論者が共通して把握しておくべき論点はいかに、を考えた場合、この本は良い叩き台になるのではないか。
 ちょっと腰を据えて読むべき厚みの一冊。

こちらで紹介
→●本『リベラル優生主義と正義』



『「なぜ」から学ぶ生命倫理学』 松川俊夫

●お手軽にわかりやすい生命倫理入門の書。
 看護師さんが読むことを前提に書かれている本だけれど、十分一般人向けに仕上がっている。前提情報を添え、簡単な設問を見せ、自分ならどうするか、身近に、深く考えさせる。

科学の本健康とは「自分のやりたいことができる」こと。健康な人と同じように「自分のやりたいことができ、自分がやったことの責任を自分で取れる状態」である。

科学の本インフォームド・コンセントの例外となることを、塚本泰司先生は4つ指摘されている。
 1 救急の場合
 2 小児などの無能力者などの場合
 3 患者が説明を拒否する場含
 4 説明することが患者さんの病気を悪化させる場合
 4の例として、塚本先生は次のような場合を挙げられている。
 「たとえば、脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血などの場合には手術にはかなりの危険を伴いますので、その危険を聞いた患者の血圧が上がり、再破裂をおこす可能性が高い、といった場合です。」

科学の本当人にとって理性的にみて不合理な結果をもたらす行為は、愚行とよばれる。「生命倫理学の原則」は愚行をする権利を認める。よく取り上げられる「愚行」例は「エホバの証人」信者による輸血拒否である。




『逸脱する“病院ビジネス” NHK追跡!A to Z』 NHK取材班著 宝島社

●2009年。ホームレスを病院に囲い込み、転院でたらい回しにして(必要のない)治療を施しまくり荒稼ぎする、闇の人間牧場のような異様な「病院ビジネス」の存在が世間を騒がせた。

取材対象の実態も凄まじいながら、それ以上に報道側の気概、計算、逡巡、感情、戦略!
読み物として、確実にドラマチックに熱く響いてくる。
取材魂ここにあり!

こちらで紹介
  →●本 『逸脱する“病院ビジネス” NHK追跡!A to Z』


 →『ミニ特集:「障害=不幸」伝説をカウンターする』
 →『ミニ特集:生命倫理と医療問題の本 海外系』
 →『ミニ特集:生命倫理の本』
 →『ミニ特集:生命倫理と医療問題の本 2』


  



このページ 『ミニ特集:生命倫理と医療問題の本』 は以上です。
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