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科学な本のご紹介:  伝説が生まれるとき 死者の語る物語

科学に佇む書斎
【1992/11/26】

妖怪ポスト
科学の本『伝説が生まれるとき 死者の語る物語』

科学の本藤山正二郎 ”人柱伝説と陰陽師の関係は明白ではないが、土木技術者としての陰陽師(当然ながらその技術には祟りやすい地の神、水神を鎮める呪術も含まれる)と思われる伝説も存在する。”

科学の本藤山正二郎 ”歴史が了解可能なものになるには、事実の取捨選択による「物語化」が避けられない。”

科学の本藤山正二郎 ”朝鮮出兵の時期に、秀吉は陰陽師徴集令を発し、彼らを全国各地に割り当て開墾に当たらせている。 彼らの身分は「奉公も仕らず、田畠もつくらさるもの」で、村落内に居住を許されない存在だった。”

科学の本藤山正二郎 ”なぜ物語はどのようなイデオロギーでもかなり自由に詰め込むことができるのか。それは「物語が文化的なコードではなくて、コードについてのコードであるからである。」”

科学の本藤山正二郎 ”民族の連続性が危ういときには伝統という物語に頼ろうとするのか、戦意高揚のために作り替えられた物語が大量にでまわった。日本でも戦前に大量の昔話が編集され、外地の日本人に送られている。”

科学の本藤山正二郎 ”農民を説得し開発を実行させる役割をおった者として陰陽師がいたと思われる。陰陽師には安定した生産が確保できるように地の神を鎮める役割が強く期待されていた。”



『伝説が生まれるとき 死者の語る物語』
 波平恵美子 編
 ベネッセコーポレーション(福武書店)
 


民俗学の界隈は、世間で「セカイ系」が流行り始めた90年代後半以降、過剰な合理的解釈をふりかざしてはばからない風が広まった関係で、どうにもこうにも芳醇だったワビサビな香りが吹き飛び消えてしまった。

本書は、かつての濃厚な香りがまだ残る中で編まれた、90年代前半の書。
編者は民俗と人類学の重鎮、波平恵美子さん。


 →『ミニ特集:医療人類学 波平恵美子さんの本』
 → ミニ特集『 日本人の死の民俗学 』いろいろ

 



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