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科学な本のご紹介:  ミニ特集:民俗学の本、妖怪と小松和彦本

科学に佇む書斎
【2013/08/06】


『憑霊信仰論 妖怪研究への試み』 小松和彦 講談社学術文庫

● 日本の妖怪研究に、文化人類学の手法を取り入れて大きく展開させた小松先生の凛とした妖怪講釈が心地いい。

科学の本人びとは、妬(ねた)みに由来するとみなす危険、とりわけ人びとの妬みに対する恐怖を、中和したり減少したり、あるいは統禦するために、さまざまの象徴的・非象徴的な文化形態を用いる。物部(もののべ)地方の生霊憑(つ)きや四足憑きも例外ではない。






→●本『呪いの研究』
 


『逸脱の精神誌 小松和彦対話集』青弓社

● 京極夏彦にも大きな影響を与えた小松和彦大先生が、宮本忠雄・水木しげる・種村季弘・上野千鶴子・廣末保・荒俣宏 と対談したとなれば、これは興味津々!

科学の本荒俣宏 ”一般には、天皇は人間宣言をして人間に天下って、人間的に汗を流したという印象が強い。けれども実際には、天皇が戦後にやったことは完壁に一種の神事ですね。戦後の地方巡行なんて中国の禹王の故事と同じです。”

科学の本荒俣宏 ”天皇は、戦前まではほとんど毎週、金曜日とか土曜日になると、新宿御苑へ行った。何をしていたかというと、テニスとゴルフなんです。しかも皇后といつも一緒にいた。ところが、軍部が台頭した二・二六以降、ぴたっとやめてしまう。
 何か啓示があったのかわかりませんが、天皇というのは能動的なものではないんだということがやっとわかった。天皇の本来の禊人(みそぎびと)としての役割に戻った。そのきっかけになったのは二・二六だと思うんです。”

科学の本宮本忠雄 ”決め手は、一人でも二人でも信者を獲得すること。信者がついてくれば勝ちですね。神様としての地位を固めていくことができる。つまり、一人でいくら叫んでいたってだれも聞いてくれなければ精神病院へ連れていかれる。”

科学の本宮本忠雄 ”都市型のいちばん最先端をいく憑霊現象というのは、テレビやカメラや盗聴器ですね。これはもう数からいっても、狐や犬神の比ではない。”

科学の本小松和彦 ”柳田國男は憑物筋の成立を遊行系宗教者の定着と考えていますが、私もそうだと思います。東北はわからないんですけれども、農村地帯では群馬あたりからずっと九州まで、憑物もちの家筋というのを村のなかに抱えていたんです。”

科学の本小松和彦 ”カルチャー・ショックが深刻な時には、憑霊(ひょうれい)状態を作りだす宗教が生まれたり、預言者的な形でリーダーが出てくる。世界を再解釈するための人間が出てくる。”




『これは「民俗学」ではない 新時代民俗学の可能性』
 小松和彦 編 福武書店

●従来の枠のままでは、今後の民俗学は学として成り立たなくなる。
 そんな焦燥感から暗中模索・試行錯誤に走る民俗学徒の姿は前世紀末からあちこちで散見される。
 この本の主題も、そんな焦燥感のたまもの。
 文化人類学や環境人類学、社会学などとのすり合わせが試みられる。

科学の本小松和彦 ”ナマハゲという神秘的存在の力をかりて、共同体になじんでいない、周縁にとどまっている子どもたちや新参者を攻撃し、村落共同体の権威の存在を明示しそれへの服従を強制するのである。”




『日本妖怪学大全』

●京極夏彦や湯本豪一はじめとして妖怪研究の有名ドコロさんたちからの論考も含め、妖怪すごろく、ろくろ首、子泣きじじい、お岩さん、鳴弦墓目に口裂け女まで、さまざまな切り口の怪異研究がずらり勢揃い。

こちらで紹介  →●本 『日本妖怪学大全』



→『ミニ特集:民俗学系の本はこんなにいろいろ 』
 →『ミニ特集:鬼の構造』

 



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