このサイトの中を     2016年選り抜き10冊     2015年選り抜き20冊 

科学な本のご紹介:  ネット炎上の研究 誰があおり、どう対処するのか

科学に佇む書斎
【2016/05/31】



ネット炎上の研究『ネット炎上の研究 誰があおり、どう対処するのか』

科学の本炎上は頻発しているが,その炎上に参加し書き込みを行っているのは,インターネットユーザのわずか約1.1%に過ぎないことがわかっている。
 大きく見える炎上も,全体から見るとごく少数の人が書き込んでいるに過ぎないものであり,過度に気にする必要はないといえる。

科学の本炎上では,ろくな議論もなくただひたすらに誹謗中傷が繰り返される例も少なくない。
 炎上に書き込もうと思った人は,議論の末に書き込みに至るというよりも,叩ける格好の題材が見つかったことや,まとめサイトで、炎上の事実を知ったということから,すぐに書き込んでいるのではないだろうか。
 つまり,「各人が欲望のままに情報を獲得」はしているが「議論や対話」等ほとんど行われていない。

ネット炎上の研究_

科学の本多くの人にとって炎上事件とはニュースで知る事件である。炎上無関心者は8割にも達しており、大半のユーザにとって炎上は嫌う対象ではあっても、積極的に見に行くような対象ではないことがわかる。

科学の本そもそも攻撃側に議論をする気はなく,反論してくること自体が許されない。反論することは煽りであり謙虚であれとは反論せずただ黙って従えということである。
 ここにあるのは正義の旗の下の制裁であり,あるいは「自分にとって不都合のあるものを懲らしめたいという衝動」である。

科学の本世帯年収が1%増えると,炎上に参加する確率が約0.003%増加する。

科学の本ブログ→Twitter→Facebook→LINEという推移が見られる。LINEはメンバーが完全に固定して閉じているので炎上とは無縁である。人々は炎上に代表される「荒れ」を嫌い,社会への情報発信から撤退していると解釈できる。










『ネット炎上の研究 誰があおり、どう対処するのか』
 田中辰雄
 勁草書房
 


フォロワが1000人いれば、そこには1000人に1人しかいないレベルの異常者が、含まれうる。
フォロワが5万人いれば、5万人に1人しかいないようなレベルの「想像を超えた」異常者が、平気でそこには含まれうる。

ほかならぬ、おのれの人心に粗忽な人類は、にわかに手に入れたテクノロジーに奢るあまりに「想像を超えた」異常者が何をためらうこともなく自由にふるまえる場をこの世に作り出してしまった。異常者を顕在化させるシステムの普及。そこでは何が起こるのかを、愚かな人類はようやく認識しはじめたのだったぁー 的な。
(このタイプの心象風景の代表は、いわずもがなの『進撃の巨人』)

わかっている人には当然のこと、わかっていない設計者にはグリグリ考えていただきたい人間牧場設計の市場規範 vs 倫理規範ファイッ




 →『ミニ特集:ヒト行動とインターネット』
 →『ミニ特集:ヒト行動とインターネット 2』

 



科学な本のご紹介:  深海生物テヅルモヅルの謎を追え! 系統分類から進化を探る

科学に佇む書斎
【2016/05/31】



深海生物テヅルモヅルの謎を追え『深海生物テヅルモヅルの謎を追え! 系統分類から進化を探る』

どこに行ってもワクワクにUMAハイになる人が辿り着いた天職!?
ウミユリを見て植物だと思ってしまうレベル(!)の大学生が、棘皮動物道のオーソリティたる研究者に怒涛の変身を遂げる過程が赤裸々に!痛々しくも!図太く!描かれて話題の怪作がこれだぁ。

科学の本クモヒトデは、英名を Brittle star といい、直訳で「脆(もろ)いヒトデ」という意味である。これは、クモヒトデが刺激を受けた際に、腕を節単に自切してしまう様にちなむ。

科学の本クモヒトデ採集の効果的な手段のつにスクーバダイビングがある。水深数十メートルというのは、実はあまり科学的な調査がなされておらず、新種がわんさか取れることも珍しくない。

科学の本北大生は何でもジャンケンで賭ける。ジュースくらいなら安いもので、高いものだと「ボジョレージャン」になり、漢(おとこ)が集まる北大の恵迪寮では「車ジャン」が行われたという伝説も。







科学の本研究、執筆、採集、生体撮影、などの全てをこなさなくてはならないのが図鑑を著す、という作業になる。そんなわけなので、図鑑というのは複数の専門家による合作となる場合が多い。
 裏を返せば、専門家が少ない分類群は図鑑が出にくいということになる。

科学の本分類学の世界では、○○の専門家を、「○○屋」と呼ぶことが多い。つまり、魚類の専門家は「魚屋」、カニの専門家は「カニ屋」、貝の専門家であれば「貝屋」といった具合である。

科学の本深場のクモヒトデは赤いことが多い。
 赤色は海水中で減衰しやすく、水深100mを越えたあたりではほとんど届かなくなる。このため、深海では赤色は目立たず、捕食者に見つからないメリットがあると考えられているということだ。

科学の本珍しい生物が好きなあなた。あなたのその生き物への、どうしようもないワクワク、情熱が活かせる場所があります。その気持ちはあなたの、かけがえのない武器です。誰にも恥じることはありません。









『深海生物テヅルモヅルの謎を追え! 系統分類から進化を探る』
 フィールドの生物学
 岡西政典
 東海大学出版部
 


アツアツにクモヒトデの分類学屋さんになってしまうその思い出語りの勢い(主観)に飲まれて、…ちょっと位置関係がよくわからなくなるしろものだけれど、これ客観的に「この著者はこんなだった、今はこうなってる」と関係者(第三者)複数が一筆書き添えてくれてれば良かったのかもしれない。

「自分でなんとかしちゃう」意気込みはひしひし横溢してるわけで、その後も
この本とSNSの力で研究は進む!
   ↓
2016年6月 リンク キヌガサモヅルの分類はどこまで進んだのか? – academistの第一弾プロジェクトは今
 ┗ 2年前にクラウドファンディングで研究費を獲得した茨城大学・岡西政典助教より、進捗報告が届きました!
2017年2月  和歌山県・白浜沖に秘められた生物多様性 – 未知の種が10種以上見つかる
 ┗ 著者・岡西政典さんからのご報告
2017年3月 茨城大学 深海生物テヅルモヅルに未知の種発見
 ┗ 理・岡西政典助教ら、クラウドファンディング活用した成果



リンク 学会の中と外をつなぐ研究者向けクラウドファンディングサイト「academist」
 ┗ 著者・岡西政典さんの研究も代表的な事例として取り上げられている


本書の中で推されている標本本はこちら
→●本『標本学 自然史標本の収集と管理』


→●本『研究不正 科学者の捏造、改竄、盗用』


 →『ミニ特集:水族館で科学できる本』
 →『ミニ特集:水族の研究で頑張る本』





ネットで拾えるのはちょびっとの情報だけ 
本にはもっともっとたくさんの情報がならんでるよ!
極上の読書体験を
2010年開始。
2013年に突如運営上の問題に見舞われましたが、 皆さんからの支えをいただき、 生き延びることができました。
→2013年の存続の危機
→カンパ応援の数々
その後もTwitter周辺のネット環境激変荒波はハンパなく、かろうじて踏ん張る日々が続いております。

Twitter:@endBooks
botではなく手動です。

連絡窓口:メールフォーム


マジです!感謝です!

便利です!yata


メニュー

科学の本 読書に便利なリンク集
┗ 図書館ネットや
  安い古書情報



科学に佇む3000冊
●twitter 科学に佇む