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科学な本のご紹介:  ルポルタージュ出生前診断 生命誕生の現場に何が起きているのか?

科学に佇む書斎
【2000/03/31】



科学の本『ルポルタージュ出生前診断 生命誕生の現場に何が起きているのか?』

科学の本日本の人口構造の特徴である団塊の世代の大半(1945〜47年生まれ)は、いってみれば優生保護法のない時代の落とし子である。優生保護法(中絶の許容)の制定以降、子どもの数は劇的に減ってゆく。

科学の本「すでに生まれている障害者の人権・尊厳は最大限に守る。だが、これから生まれてくることは防ぐ。この二つはぶつからず、両立しうる」という「ダブル・スタンダード」とでもいうべき論理が、倫理学の専門家やマスコミの論調に見られるようになっていた。

科学の本赤ちゃんの成長や赤ちゃんの健康を見るためと思って始めた先に、その生命を絶つ選択が待っていることは、誰も明確には口にしない。イギリスの取材でも検査の説明の最中に、妊婦に対して「中絶」という言葉が使われることは全くなかった。この論文の二人の筆者は、こうした言葉が使われず、問題が話し合われないのは「文化的タブー」があるからだとしている。

科学の本イギリスでの出生前スクリーニングの普及について、アリソンさんの意見は次のようなものである。
 「赤ちゃんが障害を持っているかどうか検査できるという発想は、理にかなっているように思われがちですが、実際にその検査の結果は中絶に結びついています。それは障害者に対する決定的な差別の現れだと思います。つまり障害を持った赤ちゃんは受け付けない、愛せないと言っているのです。
 こうした検査が赤ちゃんの障害を見つけ、治療をするものなら、私にも異存はありません。しかし、こうした検査は、赤ちゃんに障害が認められた場合には中絶によって殺す、ただ単にそれだけを目的として実施されているものなのです。これは差別以外の何ものでもないと思います」









『ルポルタージュ出生前診断 生命誕生の現場に何が起きているのか?』
 坂井律子
 日本放送出版協会
 


日常を裏打ちする、深刻な差別意識。
福祉意識が貧弱だからこそ、推進される善意の優生学的胎児選別。
福祉を充実させない社会、そんな社会を支える意識が、経済面しか見ない差別意識を強化し、再生産させていく。

命に、格差はありますか。

→『ミニ特集:「障害=不幸」伝説をカウンターする』

 →『ミニ特集:不妊治療、生殖技術についての本』
 →『ミニ特集:生命倫理の本いろいろ』
 →『ミニ特集:生命倫理と医療問題の本 海外系』
 →『ミニ特集:生命倫理と医療問題の本』
 →『ミニ特集:妊娠やお産の文化・社会面についての本』


  



科学な本のご紹介:  音のなんでも小事典 脳が音を聴くしくみから超音波顕微鏡まで

科学に佇む書斎
【2000/03/29】



音のスペクトラムアイコン『音のなんでも小事典 脳が音を聴くしくみから超音波顕微鏡まで』

講談社ブルーバックス。
基本がつかめて小ネタも拾えるちょいと便利な新書仕様の事典です。

科学の本紀元前5、6世紀のギリシャでは、5度の音程(ドとソの音程)の周波数比を2対3と定義して音律を構成した。これを「ピタゴラス音律」と呼ぶ。

科学の本「鳴き龍」は音響学ではフラッターエコーと呼ばれる現象である。別に龍の絵がなくても、反射性の高い平行面があればどこでも生じる。

科学の本ホーミーでは倍音が極端に強調される。女声は男性より基本周波数が高いため、倍音の数が少ない。女声のホーミー歌手がほとんどいないのは、このためである。

科学の本昔の京都では、騒音防止のため夜間は牛車での砂利道通行を禁止していた。

科学の本ポピュラー音楽は耳になじみやすく、伝統的な邦楽は聴いていて奇異な感じがするのは、明治以降、日本の学校教育でクラシック音楽(洋楽)の様式が偏重されてきたためである。

科学の本7時前のNHKの時報「ポッポッポッピー」の、ポッは440Hzの純音でピーが880Hzの純音。117番の電話時報案内は、ポッが500ヘルツ、ピーが1000Hzである。







 


『音のなんでも小事典 脳が音を聴くしくみから超音波顕微鏡まで』
 日本音響学会
 講談社ブルーバックス
 


電子書籍版もあります。



 → 『ミニ特集:音の科学や聴覚を語る本』
 →『音楽を習うと人生どのくらいお得度合いが向上するか』

 →『ミニ特集:五感研究の本いろいろ』

 



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